Craif、次世代ラボシステム「Oyster Lab OS」の提供を開始理想のラボは、もう現実に。年間延べ1,000時間以上削減、監査指摘事項5年連続ゼロ。
バイオAIスタートアップCraif株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:小野瀨隆一、以下Craif)は、2026年9月17日、次世代ラボシステム「Oyster(オイスター) Lab OS」(*1)の提供を開始します。ラボで生まれた、ラボのためのシステムです。高い品質を守るには、正確な記録と標準化された管理が欠かせません。一方で、積み重なる業務負担は、検査員や研究員から本来向き合うべき検査・研究の時間を奪っていきます。品質を守りながら、生産性を高める。その両立を実現する仕組みがなかったからこそ、Craifは自分たちの手でつくりました。ラボを運営する中で磨き続けてきたこのシステムを、より多くの研究現場や医療現場へ届けていきます。Oyster Lab OSは、AI時代の開発プラットフォーム「Oyster Platform」の第一弾製品です。

*1.Oyster Lab Operating System
■ 背景:自社の課題解決から、外部提供の決断へ
Craifは、自宅でかんたんにできるがんリスク検査「マイシグナル」の提供にあたり、自社で登録衛生検査所「Craif中部検査センター」を運営しています。衛生検査所では、検査業務に加え、標準手順書の作成・管理、検体受領から結果返送までの一連の作業日誌の作成、試薬・機器の管理台帳の作成など、品質を守るための業務が法令で義務付けられています。その多くを人の手で担ってきたことが、検査員や研究員から検査・研究の時間を奪っていました。
2021年12月、Craifは検査所をゼロから立ち上げました。当初はすべて手書きで日誌・台帳を作成していましたが、少人数体制での運用に限界を感じ、2022年9月、システムを自社でつくる決断をします。エンジニアがラボに常駐して検査員と共に開発を重ね、2024年にはラボ運営に関わる主要な業務を全てシステム化しました。
事業の成長にともない、検体数は増え続け、品質を守りながら効率を高めることが常に求められる環境でした。システムもその成長に合わせて絶えずブラッシュアップを重ねてきましたが、あくまで事業成長を支えるための取り組みであり、外部提供は視野にありませんでした。
Craif中部検査センターへのラボ見学をきっかけに、実際に稼働する現場を視察した医療機関や検査・研究を行う企業・機関から、「同様の仕組みを自社の現場にも導入したい」との声が相次ぎました。自社の課題解決のために開発したシステムは、同様の課題を抱える他のラボにも価値を提供できる。検査・研究に従事する人たちが、本来向き合うべき業務に没頭できる世界をつくることができる——そう判断し、Craifは今回、Oyster Lab OSの外部提供に踏み出しました。

Oyster Lab OSを導入したCraifデジタルクリニカルラボ動画はこちら
https://youtu.be/0aCva45hsyQ?si=7Ye-IFVKxOWDp-TM
■ 導入の効果:品質と生産性の両立
Oyster Lab OSは、Craif自身の事業成長を、システム面から支えてきました。日々の検査業務では、記録業務が占める時間はわずか0.7%(1日約7時間の検査業務のうち、記録は平均3.1分)。記録の正確性も99.98%を維持しています。月末の締め作業にかかる時間も98%以上削減(80時間から1時間34分へ短縮)。こうした効率化により、システム導入前と比較して、年間で延べ1,000時間以上の工数削減を実現しています。
業務量が急拡大する中でも、品質は維持されています。外部監査では約180項目のチェックにおいて、5年連続で指摘事項なし。人の経験や注意力に頼る管理から、仕組みによって品質と生産性を両立する体制へ移行できたことが、事業の成長を支えてきました。

2023年末から約2年半で、検査員1人あたりの処理数は121検体から631検体へ、約5.2倍に拡大しました。これはシステムだけでなく、検査工程や設備の改善など、さまざまな取り組みの結果ですが、検体数が急激に増える中でも安定してラボを運営する基盤として、Oyster Lab OSは欠かせない存在になっています。

■ Oyster Lab OSとは
本ラボシステムは「標準機能」と「個別開発」を組み合わせて提供します。品質を支える業務は標準機能として、検査・研究など現場固有のプロセスは個別開発で対応し、一つにつなぎます。システムに現場を合わせるのではなく、現場の強みを維持したまま、品質の安定と生産性の向上を両立します。
- 検査・研究の進行が、止まらない。
品質を担保するために必要な記録業務をシステムが代行。試薬不足や機器の点検漏れなど、業務が止まる要因も事前に検知し、対応を促します。 - 品質が、守られる。
期限切れ試薬の使用や手順の逸脱を、人の注意力ではなく仕組みで防止。権限に応じた操作制御や異常・逸脱時のアラートにより、ミスの発生自体を未然に抑えます。 - いつでも、説明できる。
誰が・いつ・何を操作・変更したかを自動で記録。監査や苦情対応の際も、複数の日誌を突き合わせることなく、その場で根拠を提示できます。

【概要】
- 名称:Oyster Lab OS(オイスター ラボ オペレーティング システム)
- 提供開始日:2026年9月17日
- 対象:検査・研究業務を行うラボ(衛生検査所、医療機関、企業の研究・検査部門等)
- 提供内容:試薬管理・機器管理・文書管理等の標準機能に加え、各ラボの検査・研究業務に応じた個別開発・導入支援
- 料金:初期導入費用+月額利用費用
- 導入方法:Forward Deployed Engineer(FDE)がラボ業務を理解し、設計・開発から導入まで伴走
- 公式HP:https://oyster-platform.com/lab-os
【機能】
- ワンタイム入力:一度の入力・操作から、必要な台帳・日誌を自動生成
- 状態管理:試薬・機器・人・文書などのリソースの現在の状態を把握
- アラート通知:状態変化や期限を事前に通知
- ワークフロー:決められた業務フローに沿って、次の作業へ自動接続
- ルール制御:条件を満たさない操作・工程の進行をシステムが阻止
- 権限制御:保有権限に応じた操作制御
- 監査証跡・トレーサビリティ:誰がいつ・何をしたかを履歴化
- 一元管理・即時出力:記録・文書・履歴を一括検索し、帳票を即時出力

■ お問い合わせ
Email:contact-oyster@craif.com
■ Oyster Platformについて
Oyster Platform(オイスター プラットフォーム)は、Craifが開発したAI時代の開発プラットフォームです。いつも使っているAIエージェントでアプリをつくり、ボタンひとつで世界に公開・運用できます。インフラはひとつのプラットフォームの上に用意されており、アプリごとに環境を構築することなく、いくつでも開発・公開することができます。すべてのアプリのデータはひとつのデータベースに蓄積され、アプリが増えるほどAIはその力を最大限に発揮します。Craifが購買・CRM・サポートデスク・検査など主要な業務を動かし、事業成長の土台としているプラットフォームです。現在、ベータ版の先行体験申し込みを受け付けています。
公式HP:https://oyster-platform.com
■ 「マイシグナル・スキャン」について
![]() | 「マイシグナル・スキャン」は、尿中のマイクロRNAを抽出しAIで解析することで、すい臓がんを含む10種のがんリスク*を、がんの種類別に、ステージ1から評価する検査です。尿を採取するだけで、体に負担なく検査することが可能です。 詳細はWebサイトをご覧ください。 「マイシグナル・スキャン」は医療機器ではありません。解析した情報を統計的に計算することによりリスクを判定するものであり、医療行為としてがんに罹患しているかどうかの「診断」に代わるものではなく、リスクが低いと判定された場合でもがんが無いまたは将来がんにかからないとは限りません。 |
※ 卵巣がん・乳がんは女性のみ、前立腺がんは男性のみ検査対象となります。
■ Craifについて
Craif(クライフ)は がん早期発見に取り組む2018年創業のバイオAIスタートアップです。尿をはじめとする体液から、DNAやマイクロRNAなど多様なバイオマーカーを高精度に検出する独自の解析技術基盤「NANO IP®︎(NANO Intelligence Platform)」とAI技術を融合し、がんの超早期発見・早期治療・早期復帰を可能にする革新的な検査を開発しています。バイオテクノロジーとAIの力を社会に広く届けることで、当社のビジョンである「人々が天寿を全うする社会の実現」を推進します。








