Craif、尿中マイクロRNAを用いた食道がんの早期発見に関する共同研究成果を第32回日本消化器関連学会週間2024(JDDW)にて発表

研究
2024.11.21

 Craif株式会社(所在地:東京都文京区、CEO:小野瀨 隆一、以下Craif)は、第32回日本消化器関連学会週間2024(JDDW)にて、国立がん研究センター東病院/東京都立多摩総合医療センター 村野 竜朗 医師らとの食道がんに関する研究成果「食道がん早期発見を目指した尿中マイクロRNA診断パネルの開発」を共同で発表したことをお知らせいたします。 Craifは今後も、がんの予防・早期発見に向けた新しい取り組みを広く届けることで、当社のミッションである“人々が天寿を全うする社会の実現”に挑戦してまいります。

■ 研究成果のポイント

尿中マイクロRNAを用いて、早期の食道がんを非侵襲的に検出する方法を開発:
食道がんを早期に発見するためには、定期的な内視鏡検査が有効ですが、その侵襲性や不快感から検査の受容性が低いことが課題です。本研究では、尿中に含まれるマイクロRNAに着目することで、非侵襲的かつ早期に食道がんを発見する方法を開発しました。食道扁平上皮がん患者と健康対照者の尿検体からエクソソームを抽出し、次世代シークエンサーを用いて尿中マイクロRNAを網羅解析を実施しました。
機械学習を用いたマイクロRNAパネルの構築と検証:
機械学習の方法を用いて、食道がん群と健康対照群の識別性能を最適化し、57種のマイクロRNAパネルを選定しました。このマイクロRNAパネルを用いて識別モデルを構築し、5-foldクロスバリデーションで性能を評価しました。さらに、臨床情報をブラインドにした検証コホートを用いて識別性能を評価し、高いAUC(0.846)を達成しました。
尿中マイクロRNAの早期ステージ(Stage 0/I)における有用性:
本研究で、臨床情報をブラインドにして用いた検証コホートには、食道がん症例のうち半数以上の早期症例(Stage 0/I)が含まれていました。この検証の結果、早期食道がん症例においても高い感度での検出が確認されました。尿中マイクロRNAを用いることにより、早期ステージにおいても食道がんの検出に有用であることが示唆されます。
将来的なスクリーニング検査としての可能
尿検体を用いる本研究の方法は、非侵襲的な食道がんのスクリーニング検査としての応用が期待されます。特に、食道がんのリスク因子として知られている飲酒歴や喫煙歴を有するハイリスク集団に対するスクリーニング検査として実施することにより、食道がんの早期発見率の向上と死亡率低下に貢献することが期待されます。

■ 用語説明

マイクロRNA: 細胞の中にある非常に小さな分子で、遺伝子の働きを調節する役割を持っています。がん細胞ではマイクロRNAの種類や量が変化するため、病気の早期発見や診断の手がかりとなります。
機械学習: AI(人工知能)技術の1種で、大量のデータをもとに自らパターンを学習し、未来の予測や分類を行います。今回の研究では、がんの診断のために、マイクロRNAのデータを使って病気の有無を高精度に判定するために用いられました。
AUC(曲線下面積): 診断の正確さを示す指標で、0から1までの値を取ります。1に近いほど診断の性能が高いことを意味します。

■ 第32回日本消化器関連学会週間2024(JDDW) について

・開催期間:2024年10月31日(木)~2024年11月3日(日)
・開催地:神戸コンベンションセンター
・公式ホームページ:https://www.jddw.jp/jddw2024/index.html

■ Craifについて

Craifは、2018年創業の名古屋大学発ベンチャー企業です。尿などの簡単に採取できる体液中から、マイクロRNAをはじめとする病気に関連した生体物質を高い精度で検出する基盤技術「NANO IP®︎(NANO Intelligence Platform)」を有しています。CraifはNANO IP®︎を用いてがんの早期発見や一人ひとりに合わせた医療を実現するための検査の開発に取り組んでいます。

【会社概要】
社名:Craif株式会社(読み:クライフ、英語表記:Craif Inc.)
代表者:代表取締役 小野瀨 隆一
設立:2018年5月
資本金:1億円(2024年3月1日現在)
事業:がん領域を中心とした疾患の早期発見や個別化医療の実現に向けた次世代検査の研究・開発、尿がん検査「マイシグナルシリーズ」の提供
本社:東京都文京区湯島2-25-7 ITP本郷オフィス5F
URL:https://craif.com/

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