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マイシグナル・スキャンは保険適用される?がん早期発見で治療費にも大きな影響が
- 公開日: 10/20/2025
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- 最終更新日: 10/20/2025

マイシグナル・スキャンは、自宅で簡単にできるがんリスク検査として注目を集めています。
一方で、保険は適用されるのか、信憑性があるか気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、マイシグナル・スキャンの保険適用の有無や精度、がんリスクの早期発見の重要性についてわかりやすく解説します。
マイシグナル・スキャンを受けるかどうか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
マイシグナル・スキャンとは?

マイシグナル・スキャンは、尿中に含まれるマイクロRNAという物質をAIで解析し、部位別にがんリスクを判定する検査です。
マイクロRNAは、遺伝子の働きを調整する「指揮者」のような存在で、がんがあるとその量やパターンが健康な人と異なることがわかっています。
この違いを分析することで、どの部位にがんリスクがあるかを調べられます。
マイシグナル・スキャンは、大学病院や国立がん研究センターなど、全国50以上の医療機関との共同研究から生まれた世界初※1の検査です。
全国1,500以上の医療機関で導入が進んでおり、企業の福利厚生としても活用が広がっています。
マイシグナル・スキャンの魅力は、主に以下の3つです。
- ステージ1からリスクを検出できる
- 複数部位のがんリスクを一度に調べられる
- 自宅で手軽に検査できる
マイシグナル・スキャンによってできることを知り、活用を検討してみてください。
※1 尿×AI×マイクロRNAを用いたがんリスク検査サービスとして(第三者機関調査)
\早期発見の難しいすい臓がんも対象/
「尿」で10種のがんリスクを判定!
マイシグナル・スキャン
日本のがん死亡数の約8割を占める10種類のがん※を個別にリスク判定します。尿中のマイクロRNAをAI解析技術が評価され、すでに全国1500軒の医療機関でも導入されています。
- ※ 国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(厚生労働省人口動態統計)、ただし造血器腫瘍を除く
ステージ1からリスクを検出できる
マイシグナル・スキャンは、がんのごく早期段階であるステージ1からリスクを検出できます。
がんは初期のうちは自覚症状がほとんどなく、半年〜2年ほどで根本的な治療が難しい進行がんへ移行することもあります。

マイシグナル・スキャンでは、尿に含まれるマイクロRNAのわずかな変化をAIが解析することで、健康診断や画像検査では見落としやすいがんリスクも検出します。
自覚症状が出る前の段階でリスクを把握できるため、医療機関を受診して精密検査を受けたり生活習慣を見直したりと、早めの行動につなげられるでしょう。
複数部位のがんリスクを一度に調べられる
マイシグナル・スキャンの対象部位は、日本のがん死亡数の約8割※1を占める、すい臓・胃・大腸・肺・乳房・卵巣・食道・腎臓・膀胱・前立腺の10種類※2です。
従来の自治体によるがん検診では、がんの種類ごとに検査を受ける必要がありますが、マイシグナル・スキャンなら10種類の部位を一度に調べられます。
自治体のがん検診では対象外の、すい臓がん・卵巣がんなどのがんリスクも検出可能です。
マイシグナル・スキャンは、限られた時間で効率的にがんリスクを調べたい方や、自治体の検診では対象外となる部位のがんリスクも把握しておきたい方におすすめです。
※1 国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(厚生労働省人口動態統計)、ただし造血器腫瘍を除く
※2 女性は前立腺がんを除く9種、男性は乳がん・卵巣がんを除く8種が検査対象となります
自宅で「尿」を採るだけ!手軽に検査できる
マイシグナル・スキャンは、自宅で尿を採って送るだけでがんリスクを調べられます。
従来のがん検診のように、予約や通院、長時間の待ち時間が必要なく、食事制限もありません。
さらに、採血時の痛みや内視鏡検査による不快感もなく、身体への負担をほとんど感じずに受けられます。仕事が忙しい方や、育児・介護中の方でも、生活のスキマ時間に実施できるのがマイシグナル・スキャンの魅力です。
マイシグナル・スキャンの精度
マイシグナル・スキャンは、がんリスクを早期発見する検査として科学的根拠に基づいた高い精度をもっています。
ここでは、マイシグナル・スキャンの精度を示す指標である「AUC」と、とくに早期発見が難しいすい臓がんの検出感度について詳しく解説します。
検査の性能を示すAUCで高精度な結果を確認
マイシグナル・スキャンの発売前に実施した横浜国立大学との共同研究では、10のがん種※1において、尿中マイクロRNAを用いてがんの有無を判定できるか検討しました。
その結果、すべてのがん種でAUCが0.9以上と、高精度な判定モデルの構築に成功しています。
AUCとは、検査が「がんの人」と「がんでない人」をどれだけ正確に区別できるかを示す数値で、1.0に近いほど精度が高いことを意味します。
医療の世界では、一般的に0.8以上で「精度の高い検査」、0.9以上で「きわめて精度の高い検査」であると評価されます。
※1 すい臓がん・胃がん・大腸がん・乳がん・腎臓がん・尿路上皮がん・前立腺がん・子宮体がん・白血病・悪性リンパ腫の10種類です。子宮体がん・白血病・悪性リンパ腫の3種は、今後マイシグナル・スキャンでのがんリスク判定を目指し、鋭意追加研究を実施しています。
出典: Development of a urinary miRNA-based assay for early detection of 10 types of cancer. The 30th Annual Meeting of Japanese Association for Cancer Detection and Diagnosis. 2022 Sep. Chiyoda, Japan.
早期すい臓がんでも高い検出感度を示す
すい臓がんは自覚症状がほとんどなく、発見されたときにはすでに進行しているケースが多い「早期発見が難しいがん」として知られています。
マイシグナル・スキャンの開発根拠となった尿中マイクロRNA研究では、この早期すい臓がんにおいても高い検出感度を示しています。
とくに、ステージⅠ・ⅡAの早期段階における尿中マイクロRNA検査では、感度92.9%という非常に高い精度が確認されました。

この数値は、従来すい臓がんによく用いられる腫瘍マーカー「CA19-9」の感度37.5%を大きく上回る結果です。この成果は、世界的な医学誌「eClinicalMedicine」にも掲載されており、マイシグナル・スキャンの高い信頼性を示す根拠となっています。
\早期発見の難しいすい臓がんも対象/
「尿」で10種のがんリスクを判定!
マイシグナル・スキャン
日本のがん死亡数の約8割を占める10種類のがん※を個別にリスク判定します。尿中のマイクロRNAをAI解析技術が評価され、すでに全国1500軒の医療機関でも導入されています。
- ※ 国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(厚生労働省人口動態統計)、ただし造血器腫瘍を除く
マイシグナル・スキャンは保険適用される?

マイシグナル・スキャンは、2025年10月時点では公的医療保険の適用外です。
保険が適用されるのは、病気の診断や治療を目的とした医療行為に限られているためです。
マイシグナル・スキャンはリスク検査サービスとして提供されるため、健康保険証は利用できず費用は全額自己負担となります。
マイシグナル・スキャンの費用は以下の通りです。
コース | 1回の料金(税込) |
定期便 | 64,300円 |
1回のみ | 69,300円 |
金額だけを見ると少し高く感じるかもしれませんが、マイシグナル・スキャンは10種類のがんリスクをまとめて検査できるため、1がん種あたりに換算すると約7,000円で受けられます。
マイシグナル・スキャンは10種類のがんリスクをまとめてチェックできるため、健康管理に力を入れたい方にとっては意味のある選択肢といえるでしょう。
がんの早期発見は治療費にも大きく影響する
がんは早期に発見できるかどうかで、治療内容や費用が大きく変わります。
がんは原発臓器にとどまっている状態で発見できれば、治療の選択肢は広がり、5年相対生存率は92.4%と高い水準です。

一方で、発見が遅れてしまうと、長期の抗がん剤治療や入院が必要になり、経済的・精神的な負担が大きくなります。
たとえば肺がんがステージ3や4で見つかった場合、ステージ1や2で発見されたケースに比べて、健康保険を利用しても自己負担が約300万円多くかかるという報告があります。
治療にかかる時間や生活への影響も大きく、家族のサポートも必要になるでしょう。
つまり、がんを早期発見するということは、将来的な医療費を抑え、生活の質(QOL)を維持することにもつながるのです。
【事例】マイシグナル・スキャンでステージ0の肺がんリスクを検出
マイシグナル・スキャンを受けて、ステージ0の肺がんリスクを検出できた事例をご紹介します。
60代女性のお客さまは、とくに体調の変化や自覚症状はなかったものの、ご家族のすすめで検査を受けました。
結果は「肺がん中リスク」。その後精密検査を受け、大学病院で腫瘍を切除する手術を実施し、無事にステージ0の肺がんを取り除くことができました。
ご本人は「まさか自分が」と驚きつつも、医師から「もしがんでも手術で取り除けるから大丈夫」と説明を受けていたため、不安なく治療に臨めたといいます。
マイシグナル・スキャンをきっかけに、症状が出る前の段階で肺がんを発見・治療できたことで、身体的・精神的な負担を抑えることができました。
このように、自覚症状がない段階でもがんリスクを捉えられることが、マイシグナル・スキャンの大きな強みです。
病院で受ける保険適用の検査とマイシグナル・スキャンの違い
病院で行う検査は、体の中に実際にがんがあるかどうかを確認し、診断や治療方針を決めるための医療行為です。たとえば、以下のような検査が該当します。
検査項目 | 特徴 |
超音波検査(エコー) | 体表から超音波を当て、臓器の形やしこりの有無をリアルタイムで確認できる放射線を使わず痛みもないため、体への負担が少なく安全性が高い |
CT | X線を利用して体を断面画像として撮影し、腫瘍の位置や大きさを立体的に把握できる比較的短時間で全身の状態を確認できるが、放射線被ばくのリスクがある |
MRI | 強力な磁気と電波で正常な組織とがん組織を明確に区別できる放射線は使用しないが、金属類を身につけている場合は制限がある |
内視鏡検査 | カメラがついた管を体内に挿入し、消化管や気管などの粘膜を直接観察できる侵襲性が高く、検査部位や体質によっては痛みや不快感を伴うことがある |
病理検査 | 採取した組織や細胞を顕微鏡で観察し、がん細胞の有無や種類を確認するがんを確定診断するための最終的な検査として位置づけられている |
腫瘍マーカー(血液検査) | がんが体内に存在するときに分泌される物質を測定するがんの診断補助や進行度の参考になるが、単独では確定診断できない |
出典:国立がん研究センター がん情報サービス それぞれの検査 種類別
これらの検査は、医師が医学的に必要と判断した場合に保険が適用されますが、症状がなく予防・スクリーニング目的で行う健康診断やがん検診では保険適用外となります。
一方で、マイシグナル・スキャンは現時点のがんリスクを調べる検査であり、保険は適用されません。
両者は位置づけが異なりますが、マイシグナル・スキャンでリスクを確認し、必要に応じて医療機関で精密検査を受けることで、がんの早期発見につなげられます。
\早期発見の難しいすい臓がんも対象/
「尿」で10種のがんリスクを判定!
マイシグナル・スキャン
日本のがん死亡数の約8割を占める10種類のがん※を個別にリスク判定します。尿中のマイクロRNAをAI解析技術が評価され、すでに全国1500軒の医療機関でも導入されています。
- ※ 国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(厚生労働省人口動態統計)、ただし造血器腫瘍を除く
マイシグナル・スキャンを実際にやってみた人の感想
マイシグナル・スキャンを実際に受検した人からは、検査の手軽さや安心感を評価する声が多く寄せられています。
- 人間ドックを受ける時間が作れない中、採尿だけで検査ができ、早期発見が難しいすい臓がんのリスクも分かり安心できました。(40代男性)
- 尿で痛みなく検査できるなんてありがたい。検診にかかる時間と費用を考えると価格は妥当だと思います。(60代女性)
- 検診を受けていないので心配でしたが、採尿し郵送するだけで詳しい検査結果がもらえて満足です。年1回受けたいです(50代女性)
マイシグナル・スキャンは、自宅でできる新しいがんリスク検査として、忙しい方や検査が苦手な方にも受け入れられています。
マイシグナル・スキャンの受検方法
マイシグナル・スキャンは、以下の方法で購入し、受検することができます。
検査手順は、専用キットで尿を採取して送り、結果を待つだけ。
医療機関で医師やスタッフの説明を受けながら受検したい場合は、提携の病院・クリニックでの実施も可能です。
マイシグナル・スキャンは、自宅で手軽に受けたい方や、医療機関で不安なく受けたい方など、それぞれのライフスタイルに合わせて受検できます。
マイシグナル・スキャンに関するよくある質問
マイシグナル・スキャンについて、よくいただく質問を以下にまとめました。
- マイシグナル・スキャンは医療費控除の対象になりますか
- 返品やキャンセルはできますか
- 検査結果は医師に見せてもいいですか
マイシグナル・スキャンに不安や疑問を感じている方は、ぜひチェックしてみてください。
マイシグナル・スキャンは医療費控除の対象になりますか
マイシグナル・スキャンの検査費用は、2025年10月時点では医療費控除の対象外です。
医療費控除は、病気やけがの治療、または治療を目的とした医療行為にかかる費用が対象とされています。
マイシグナル・スキャンは、がんを診断するための検査ではなく、「がんのリスクを調べる」ことを目的とした検査であるため、医療費控除の対象には含まれません。
返品やキャンセルはできますか
マイシグナル・スキャンは、未使用・未開封であっても原則として返品やキャンセルはできません。
公式HPで商品を購入後、発送前であればキャンセルは可能です。
検査結果は医師に見せてもいいですか
マイシグナル・スキャンの検査結果は、医師に見せることができます。
がんリスクが高いという結果が出た場合には、早めに医療機関を受診し、必要に応じて精密検査を受けましょう。
マイシグナル・スキャンはあくまで「がんの可能性を示すリスク検査」であり、確定診断を行うものではありません。
そのため、結果を自己判断で受け止めるのではなく、医師に相談しながら必要な検査やフォローアップを受けることが大切です。
マイシグナルはがんリスクの早期発見に役立つ検査
マイシグナル・スキャンは公的医療保険の対象外ですが、早期段階でのがんリスクの発見に役立ちます。
尿中のマイクロRNAを解析することで、これまで見つけにくかったがんリスクをステージ1の段階から高精度に検出可能です。
検査結果をもとに医療機関での精密検査や生活習慣の見直しにつなげることで、がんの早期発見や予防にもつながります。
マイシグナル・スキャンでがんリスクを把握し、「たぶん大丈夫」を根拠ある自信に変えてみませんか。
\早期発見の難しいすい臓がんも対象/
「尿」で10種のがんリスクを判定!
マイシグナル・スキャン
日本のがん死亡数の約8割を占める10種類のがん※を個別にリスク判定します。尿中のマイクロRNAをAI解析技術が評価され、すでに全国1500軒の医療機関でも導入されています。
- ※ 国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(厚生労働省人口動態統計)、ただし造血器腫瘍を除く
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この記事の監修者

臨床検査技師 医療ライター
急性期病院で8年間臨床検査技師として勤務。
自身の臨床経験と確かなエビデンスを元に、医療メディアを中心として記事を執筆
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