がん検査

がん検診に含まれない?膵臓(すいぞう)がんの早期発見が難しい理由を解説

  • 公開日: 10/30/2024
  • |
  • 最終更新日: 10/30/2024
  • #膵臓癌(すいぞうがん)
がん検診に含まれない?膵臓(すいぞう)がんの早期発見が難しい理由を解説

すい臓がんは発見されたときには進行が進んでいることが多く、治療が難しいがんの一つです。実際、多くの人がステージ4の進行期で診断され、ステージ1で見つかる患者は非常に少ない状況です。

がんは早期発見が重要と言われていますが、すい臓がんは他のがんと比べても予後が悪い病気で、診断時期によって生存率に大きな差があります。

なぜ、特にすい臓がんは早期発見が重要なのかを3つのポイントから詳しく見ていきましょう。

\50歳を過ぎたらすい臓がんリスク検査/

自宅でできる、がんのリスク検査
マイシグナル®

50歳を過ぎるとすい臓がんの発症率が上昇。特に初期段階では症状がほとんど出ないため、病院に行くタイミングが遅くなってしまいがちです。 マイシグナル®なら自宅で尿を採取するだけで、すい臓がんのリスク検査ができます。

マイシグナル®の詳細はこちら
misignal

なぜ、膵臓(すいぞう)がんは『特に』早期発見が重要な理由とは?3つの理由を解説

ステージ4で見つかると、5年生存率が1.8%

すい臓がんのステージ4で診断された場合、予後が非常に悪いのが特徴です。これは、診断時点ですでに遠隔転移(他の臓器へのがんの広がり)が生じており、手術による根治的治療が難しいためです。2020年のデータではすい臓がんのステージⅣの5年生存率は1.8%となっています。

5年生存率はステージ1で約50%、1cm以下で見つかれば約80%

一方で、すい臓がんの生存率は早期発見ができると、進行期に見つかるのと比較して、大幅に高くなります。ステージ1全体で見ると、5年生存率は約40〜50%と、進行期と比較して大幅に高くなります。また、腫瘍が1cm以下の小さな段階で超早期発見できた場合、5年生存率は約80%にも達することが報告されています 。小さい段階であれば、がんが膵臓に限局していることが多く、手術や治療によって根治ができる可能性が高まります。

腫瘍サイズと5年生存率
腫瘍サイズ5年生存率(60ヶ月)
3〜10mm80.4%
10〜20mm50.0%
2〜4cm15.4%
4〜6cm8.4%
6cm超7.8%

根治手術ができるのは早期ステージのみ

すい臓がんの根治手術(がんを完全に取り除く手術)は、早期ステージで発見された患者に限られており、全患者のうち約20%しかその恩恵を受けられていません 。そもそも手術が適用となるのは、早期ステージでの診断が必須で、ステージ0/I/IIで見つかったときに限られているからです。進行した段階では、がんが血管や他の臓器に広がっているため、手術による治療が適応外となることが多いのです。

ここまで、すい臓がんの早期発見の重要性を見てきました。

すい臓がんの患者のうち、診断時にステージ4であるケースが約50%にのぼり、ステージ1で見つかる人はたった6.3%というデータもあります。

乳がんや膀胱がんのように、比較的、早期に発見されやすいがんがある一方で、なぜすい臓がんは早期発見が難しいのでしょうか?ここでは、その理由を5つの観点から説明します。

がん検診に含まれない?膵臓 (すいぞう)がんの早期発見が難しい5つの理由を解説

観察しづらい場所にあるため

すい臓は体の奥深くに位置しており、腹部の他の臓器に隠れる形で配置されています 。そのため、外部からの触診や一般的な画像検査でがんを発見することが困難です。

腫瘍が小さいうちは症状が現れにくいため、発見が遅れがち

「これがあればすい臓がんだ」と言えるような特徴的な症状がありません。胃がもたれる、食欲がないなど、どの症状も別の病気でもよくみられるような一般的なものばかり。

そのため、例えばお腹が痛い場合は胃の内視鏡検査で終わったり、腰が痛い場合は整形外科を受診するだけとなり、すい臓がんを見逃してしまうことがあります。

自治体等が推進するがん検診に含まれていない

すい臓がんの検診は確立されていないため、市区町村が推進する対策型がん検診に含まれていません。つまり、すい臓がんには早期発見のための検診機会がありません。肺がんや胃がん、乳がん、大腸がん、子宮頸がんのように定期的な検診プログラムがなく、潜在的なリスクを抱えている人でも見逃されてしまうのです。

対策型がん検診とは?: 特定のがんについて、政府や自治体が推奨する定期的な検診のこと。

画像検査や超音波でも発見しづらい

すい臓がんは一般的な画像検査(CTスキャンやMRI)でも、早期ステージの小さな腫瘍を見つけるのが難しいとされています 。さらに、超音波検査も腹部の深い位置にあるすい臓を正確に観察するには限界があります。機器の導入状況や医療アクセスの問題もあり、すべての病院で最新の機器が利用できるわけではありません。また、画像検査を正確に診断するためには高度な専門知識を持つ技師や医師が必要で、どの医療機関にも在籍しているわけではなく、そうした専門家が不足していることが精度の低下につながります。

  • *Canto, M. I., et al. (2018). “International cancer of the pancreas screening (CAPS) consortium summit on the management of patients with increased risk for familial pancreatic cancer.” Gut, 67(2), 339-347.

血液検査(腫瘍マーカー)では早期ステージのすい臓がんの検出がしづらい

血液検査で使用される腫瘍マーカー(CA19-9など)は、すい臓がんが進行している場合に高くなることが多く、早期の段階では検出感度が低いです 。そのため、定期的な血液検査でも初期段階のすい臓がんを見つけることが難しいのが現状です。

腫瘍マーカーとは?: がん細胞が産生する物質で、血液中の濃度が高くなるとがんの可能性があるとされますが、すい臓がんでは初期には感度が低いです。

  • * Ballehaninna, U. K., & Chamberlain, R. S. (2012). “The clinical utility of serum CA 19-9 in the diagnosis, prognosis, and management of pancreatic adenocarcinoma: an evidence based appraisal.” Journal of Gastrointestinal Oncology, 3(2), 105-119.

早期発見が難しいすい臓がんだからこそ、リスクを理解し対策を

すい臓がんは、進行が早く早期発見が難しいがんの一つです。実際に、多くの患者が進行期に診断されており、ステージ1で発見されることはまれです。

特にすい臓がんのリスクが急上昇する50歳以上の方、お酒をよく飲む、喫煙の習慣がある、最近糖尿病にかかった・悪化したなど、すい臓がんのリスク因子を持っている方は要注意です。

マイシグナル・スキャンなら自宅ですい臓がんのリスク検査ができます。

ノーベル賞受賞で注目を集める「マイクロRNA」を実用化した、がんリスク検査サービスです。

検査キットを使って自宅から尿を送るだけで、ステージ1から今のがんリスクを調べることができ、自宅から尿を送るだけなので、痛みはもちろん、食事制限もなく、仕事や家庭の予定を調整する必要もありません。

その高い利便性と信頼性から、日本全国の700以上の医療機関に導入されています。まずは1年に1度、マイシグナル・スキャンですい臓がんのリスク検査、始めてみてはいかがでしょうか?

\50歳を過ぎたらすい臓がんリスク検査/

自宅でできる、がんのリスク検査
マイシグナル®

50歳を過ぎるとすい臓がんの発症率が上昇。特に初期段階では症状がほとんど出ないため、病院に行くタイミングが遅くなってしまいがちです。 マイシグナル®なら自宅で尿を採取するだけで、すい臓がんのリスク検査ができます。

マイシグナル®の詳細はこちら
misignal
参考

\この記事を他の人にシェア/

製品を選ぶ製品を選択してください
マイシグナル・スキャン
マイシグナル・スキャンイメージ
マイクロRNA×AIで、
がんリスクを早期発見
人気No1
マイシグナル・ナビ
マイシグナル・ナビイメージ
遺伝子検査で、生涯注意すべき
がん種を知る
がん対策セット
がん対策セットイメージ
スキャンとナビのお得なセット
※ マイシグナルシリーズは全検査キット共通で20歳以上の受検者を対象としています
※ 定期便ご利用時の価格になります