がん検査
卵巣がんの検査方法とは?頻度や費用について
- 公開日: 1/16/2023
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- 最終更新日: 9/7/2024
卵巣がんは早期発見が難しいがんの一つです。30代から罹患率(新たにがんと診断される割合)が急激に上がります。
日本国内での死亡率は人口10万人あたり7.7人、死亡数は2020年度で4,876人と公表されています。(*1)
先生
それでは5年生存率を見てみましょう。卵巣がんの5年相対生存率は60%。これは新たに卵巣がんと診断された患者さんの中で5年後に生存している割合を表しています。つまり予後の悪いがんと言えます。
質問者
えっ?診断されてから6割しか生き残れないということですか?治療は受けているんですよね?
先生
もちろん、できる限りの治療を受けて、この数値です。これには卵巣がんが見つかりにくいがんであることが大きく影響しています。
質問者
見つかった時には既に手遅れなケースが多いってことですか……怖いですね。でもがん検査があるのに何で見つけられないのですか?
もちろん適切に卵巣の健康状態を確認できていれば、比較的早期に卵巣がんを発見することができます。しかし、卵巣は異変が起きても分かりにくく、卵巣がんはかなり進行するまで自覚症状がないことが多く、また、一般的な健康診断に卵巣がんの検査が含まれていることは少ないです。
「特に症状もないし、毎年健康診断を受けているから大丈夫」と考えている場合は要注意です。
質問者
そうなんですね….卵巣の健康状態を確認するには膣の中を内診する必要があるので恥ずかしいし、できたら受けたくないです。
卵巣の健康状態を確認する方法は内診のみではありません。ここでは、様々な卵巣がんの検査の種類・方法・痛みの有無から、検査のタイミングや治療までの流れについて詳しく説明していきます。
この記事のサマリーは以下の通りです。
- 卵巣がんは30代から罹患率が急上昇する
- 初期症状が少ないため見つかった頃には進行しているケースが多い(予後の悪いがん)
- 30歳を過ぎたら定期的に卵巣の健康状態を確認する必要がある、特に卵巣がんのリスク因子を多く持つ場合は一年に一度以上、検査を受けた方が良い
- 内診やエコー検査で疑いがある場合は画像検査を受ける
- 卵巣がんにかかると、卵巣・子宮の手術を行う可能性もあり、妊娠・出産に影響が出る
*1
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卵巣がんとは?症状・特徴
出典
- 国立がん研究センターがん情報サービス
卵巣は子宮の両脇に存在します。卵巣がんは卵巣に発生するがん。
卵巣がんは初期の段階でほとんど自覚症状がないため、早期発見が遅れてしまいます。
質問者
何もないのですか?
先生
「服のウエストがきつくなる」「下腹部にしこりが触れる」「食欲がなくなった」という初期症状がきっかけで受診して卵巣がんが見つかることもありますが……。
質問者
服のウエストがきつくなることなんてよくあります。笑 しこりがあればさすがに受診するとは思いますが。
他にも、
・頻尿や便秘がある
・足がむくむ
・お腹に水が溜まりお腹が大きく前に突き出る
といった症状が見られます。ただこれらの症状はすでに卵巣がんが大きくなり、膀胱や腸を圧迫することで生じる症状。つまり、がんが進行してしまっているのです。
実際に卵巣がんは進行してから発見されることが多いと言われています。
質問者
進行する前に見つけないと、予後が悪いんですよね。だけど初期の時点では気づきにくいなんて嫌ながんですね。
先生
だからリスクの高い人や心配な人は、卵巣がんの検査を受けて欲しいです。
卵巣がん検査・検診のよくある質問
それではまず、卵巣がんの検査・検診について何歳から、どのくらいの頻度で受けるべきなのか、また検査による身体への負担について解説していきます。
卵巣がんの検査・検診は何歳から?
冒頭で述べた通り、卵巣がんは30代から罹患率が急激に上がります。
質問者
特に30代後半からの50代にかけての上り幅がすごいですね……。30歳過ぎたら定期的にがん検査を受けた方が良いですね。
先生
そうですね。30代から卵巣がんの発症リスクが上がるということを意識しておくだけでも、初期症状に気づきやすくなるし検査にも積極的になれるかと思います。
卵巣がんの検査の頻度・タイミング
質問者
ところで定期的に卵巣がんの検査を受けるのは分かるんですが、どのくらいの頻度がいいのですか?
先生
基本的には、1年に一度の検査をすすめています。
一方で発症リスクの高い人は年に一度以上の頻度を推奨しています。
卵巣がんの検査は痛い?
質問者
卵巣がんの検査はやっぱり痛いのでしょうか?
先生
それはどんな卵巣がん検査を受けるかによります。採血は針を使うからやっぱり痛みを感じるし、内診は「恥ずかしいから嫌」という声も多いです。
検査法はたくさんあるから、無理なく継続できる検査法を選ぶことをおすすめします。それについては後程詳しく説明していきます。
卵巣がんになりやすい人や検査を受けた方がいいタイミングとは?
質問者
自分が卵巣がんになりやすいかどうかを知ることはできるのでしょうか?そうすれば、検査の必要性がより明確になるかと思います。
先生
「リスク因子」って聞いたことがありますか?病気の発生・進行に関わる可能性のある因子のことです。例えば肺がんだったら喫煙習慣がリスク因子になり、動脈硬化だったら肥満がリスク因子になります。
このようなリスク因子は長年の研究によって特定されており、特定疾患のリスク因子を多く持つほど、その疾患にかかるリスクが高くなると言えます。
卵巣がんでは、
- 10歳未満で初経があった
- 一度も妊娠したことがない
- 高齢出産
- 閉経が遅い
- 肥満
がリスク因子とされています。
その他、本人あるいは家族に子宮内膜癌、乳癌、結腸癌の病歴があったり、母・姉妹に卵巣がんがあったりするときはリスクが高まることが分かっています。(*2)
リスク因子を持つ、あるいは家族やあなたの病歴から卵巣がんにかかりやすいと考えられる場合は30代を過ぎたら年に一度以上卵巣がんの検査を受けることをおすすめします。
また、定期検査のタイミング以外でも前述した初期症状や頻尿・便秘、足のむくみ、お腹のふくらみなどいつもとは違う気になる症状が見られたら、なるべく早く受診して適切な検査を受けましょう。
*2
卵巣がんの検査・検診の6つの方法と費用
質問者
自分にはあまり関係のない病気だと思ってましたが、私の祖母が乳がんだったし、私ももう30代だし、卵巣がんの検査を受けた方が良さそうですね……。まずはどんな検査・検診の種類があるのか知りたいです。
先生
ここでは以下の検査・検診について詳しく紹介していきます。
各検査方法の概要と良い点・悪い点の早見表
検査方法 | 概要 | 良い点 | 悪い点 |
腫瘍マーカー検査 | がんが存在することで増える特定のタンパク質量を測定する | 一度に複数のがんを調べられる | 早期発見には向いていない |
内診 | 直接卵巣に触れて確かめる | 直接触って確かめられる・腫瘍がある場合は大きさや位置がわかる | 恥ずかしい・初期の小さながんは見落としてしまうことがある |
エコー (超音波) 検査 | お腹あるいは膣から超音波を当てて画像化 | 腫瘍がある場合、大きさや位置がわかる | 初期の小さながんは見落としてしまうことがある |
CT・MRI検査 | X線あるいは電磁波を当てて内部を画像化 | 身体の広範囲でがんの有無を調べられる | CTは被爆する・検査時間が長い |
細胞診・組織診 | 細胞・組織を摘出してがんの種類・ステージを特定 | がんの種類・ステージが分かり、確定診断できる | 身体への負担が大きい |
尿検査 (マイシグナル) | 尿に放出されるマイクロRNAのパターンを調べる | 自宅で検査ができる・初期のがんでも高精度に検出できる | 費用がかかる |
※
- 記載されている費用は当社(Craif)が独自で調べたものになります。実際の費用は各医療機関にお問い合わせください。
各検査方法の費用・所要時間・受検場所の早見表
検査方法 | 費用 | 所要時間 | 受検場所 |
腫瘍マーカー検査 | 2000円~3000円程度 | 数分程度 | 病院 / 自宅 |
内診 | 4000円程度 (※腫瘍マーカーやエコーとのセット) | 数分程度 | 病院 |
エコー (超音波) 検査 | 5000円程度 | 10分程度 | 病院 |
CT・MRI検査 | – | 数十分 | 病院 |
細胞診・組織診 | – | 長時間 | 病院 |
尿検査 (マイシグナル) | 41,800円〜 (※他がん種の検査とセット) | 数分程度 | 自宅 / 病院 |
※
- 記載されている費用は当社(Craif)が独自で調べたものになります。実際の費用は各医療機関にお問い合わせください。
腫瘍マーカー検査
腫瘍マーカー検査では、がん細胞やがん細胞に反応した細胞が作り出す特定のタンパク質の量を調べます。尿や血液を採取して分析装置を用いて腫瘍マーカーの値を測定。検尿あるいは採血のみなので時間もかからず入院の必要もありません。
健康診断や人間ドックのオプションで腫瘍マーカー検査を追加できることもあります。卵巣がんの腫瘍マーカー検査の場合、相場は保険適用外の場合2,000円~3,000円程度。(症状が出ている場合は保険が適用されます)
がんの種類毎に以下のような腫瘍マーカーが特定されています。
がん種 | マーカー |
甲状腺がん: | CEA |
非小細胞肺がん: | CYFRA21-1、CEA、SLX、CA125、SCC |
小細胞肺がん: | NSE、ProGRP |
食道がん: | SCC、CEA |
胃がん: | CEA、CA19-9 |
大腸がん: | CEA、CA19-9、p53抗体 |
肝細胞がん: | AFP、PIVKA-Ⅱ、AFP-L3 |
胆道がん: | CA19-9、CEA |
膵臓がん: | CA19-9、Span-1、DUPAN-2、CEA、CA50 |
膀胱がん: | NMP22、BTA |
前立腺がん | PSA |
乳がん: | CEA、CA15-3 |
子宮頸がん: | SCC、CA125、CEA |
卵巣がん: | CA125 |
質問者
卵巣がんはCA125っていうマーカーを調べたらいいんですね。健康診断や人間ドックのオプションで数千円で追加できるならお手軽ですね。
先生
そうですが、表を見たら分かる通り、CA125は非小細胞肺がんにも子宮頸がんにも共通しているマーカーで「異常値=卵巣がん」とは言えません。消化器系のがんでもCA125は上昇すると言われています。
しかも腫瘍マーカーは基礎疾患や体調によっても変動するんだ。子宮内膜症のような女性に多い良性疾患でも高値を示すので、異常値が見つかった場合でも「身体のどこかにがんがある可能性がある」とも判断できないんだ。
また、腫瘍マーカー検査が卵巣がんの早期発見に有効であるというデータは得られていないんだ。(*3)
質問者
なるほど、残念です。腫瘍マーカーを受ければ安心とは言い切れないんですね。でも身体にがんがあるかどうかのリスクを手軽に調べるにはいいけど、がんじゃなくても異常値になるなら、すごく迷ってしまいそうです。
内診
内診では膣から指を入れて子宮や卵巣を触って異常がないかを確認します。腫瘍の有無だけでなく、卵巣の腫れなども直接把握できるので有効な検査法と言われています。ただ、初期の小さながんは触れても分からないことがあり見落とされてしまいます。
診察時間は内診台に乗って1分程度で終わります。通常、卵巣と同時に子宮も調べます。また、検査の精度を上げるために内診と併せて、エコーや腫瘍マーカーとセットで提供されるのが一般的。費用は保険適用外で4,000円程度です。
エコー(超音波)検査
エコー検査では超音波を当てて身体の中を映像化します。卵巣がんのエコー検査では腹部や膣の中から超音波を当てて腫瘍の有無・大きさを調べます。
痛みがなく、手軽に受けられる検査であり、エコー検査は内診とセットで行われることが多いです。
所要時間は約5分、保険適用外で費用は5000円程度。
エコー検査も初期の小さながんは画面上見えないことがあり、見落としてしまうことがあります。ただ、「内診+エコー検査」は問診等から卵巣がんが疑われた際に行われることが多い検査の組み合わせです。
CT・MRI検査
CT・MRI検査はいわゆる「精密検査」に該当します。
CT検査は内診やエコー検査等で「卵巣がんの疑い有」という結果が出た場合や何かしらの症状が既に見られる場合に用いられる精密検査です。そのため、何も症状のない定期検診で、卵巣がんの有無を調べるためにいきなりCT検査を受けることはありません。
CT検査は放射線の一種であるX線を使って身体の断面を撮影します。5~15分程度の検査時間で全身の画像を細かく撮影することが可能です。当然ながら放射線を浴びるので被爆を伴います。
CT検査は卵巣がんの転移の有無を調べる場合にも用いられます。
一方で、MRI検査は強力な磁石と電波を用いて体の内部の断面を画像化します。内診やエコー検査等で卵巣がんの疑いがある場合に用いられます。また、健康診断や人間ドックのオプションで申し込むことも可能です。MRI検査では骨盤内部を細かく調べることができるので、卵巣と子宮のがんの有無・がんの大きさ・位置を調べるのに有効です。
CT検査のように被爆は伴いませんが、検査時間が15~45分と長くかかります。保険適用外で費用は子宮の検査も含めて2万円前後。
細胞診・組織診
実は卵巣がんの最終的な確定診断は組織診をしなければ分かりません。組織診をするには手術で卵巣の組織を切除して採取する必要があります。また、組織を採取してから良性・悪性の判定が出るまでに2~3週間かかります。病院の規模や施設によっては、手術中に組織の一部を病理検査に出して、迅速法といって短時間で組織が悪性かどうか緊急で判断して、その後の手術の内容を決めることもあります。
質問者
こんなに検査法があるのに結局のところ手術しないと卵巣がんの確定はできないということでしょうか?
先生
そうなんです……卵巣は骨盤で守られていてその奥深い部分にあるのが原因です。皮膚から針を刺して細胞や組織を簡単に採れないんです。
一方で、胸水や腹水(胸やお腹に溜まった異常量の液体)が溜まっている場合は、胸やお腹から採取してがん細胞が含まれているかどうかを調べることもできます。
細胞診・組織診は共に痛みを伴います。卵巣がんの細胞診・組織診は、腫瘍マーカー検査やエコー、CT・MRI検査など複数の診断材料を基に悪性が疑われる場合に実施されます。
尿検査
尿からがん細胞が出しているシグナル(マイクロRNA)を見つけることで検査することが可能です。
質問者
痛くないし良いですね!
先生
それが私たちの検査、マイシグナル。検査は自宅で簡単に行うことができ、所要時間は数分程度で済みます。
マイシグナルではがん細胞が放出するマイクロRNAという物質を測定します。これまでの膨大なデータから、がんの種類によって尿中に検出されるマイクロRNAの正常な細胞とは違うパターンが分かっており、サンプルからどのがんのリスクがあるかを測定することが可能です。
また、初期の卵巣がんに対しても高感度にがんリスクの有無を検出します。
出典
- S. Tate, K. Nishikimi, A. Matsuoka, S. Otsuka, K. Takayama, Y. Chen, H. Yamaguchi, T. Yasui, Y. Ichikawa, M. Shozu, Urinary MicroRNAs as Biomarkers for Early Detection of Ovarian Cancer. ESMO. 2021 Sep. Paris, France.
- Grandi G, Perrone AM, Toss A, Vitagliano A, Friso S, Facchinetti F, Cortesi L, Cascinu S, De Iaco P. The generally low sensitivity of CA 125 for FIGO stage I ovarian cancer diagnosis increases for endometrioid histotype. Minerva Med. 2020 Apr;111(2):133-140. doi: 10.23736/S0026-4806.20.06474-5. PMID: 32338842.
質問者
えっ?画像検査より感度がいいのですか?すごいですね。
先生
画像だとどうしても映像化されにくいような小さな初期のがんでもマイシグナルは高感度に検出できます。ただ、注意しないといけないのは「マイシグナルの結果=診断」ではないこと。マイシグナルの結果を基に、リスクの高さに応じて医師に診てもらってください。マイシグナルの詳しい仕組みについてはこの記事で解説しているので、こちらも読んでみてください。
これらの検査は前述したがん検査とは異なり、自治体の補助や健康保険のカバーがありません。そのためコストがかかります。
マイシグナルの卵巣がん検査の場合は乳がんとのセットで税込41,800円。価格は高いと感じるかもしれませんが、卵巣がん・乳がんの早期発見につながるというメリットには代えがたいのではないでしょうか。
卵巣がんの腫瘍マーカー数値の見方
質問者
ところで卵巣がんの腫瘍マーカーって高いとダメなんですよね?基準値はあるのでしょうか?
先生
卵巣がんの腫瘍マーカーCA125の基準値は35U/ml※以下となります。(*4)
参照:
ただ、CA125はエストロゲン(女性ホルモンの一つ)の影響で数値が上がるため、生理中・妊娠中に検査を受けた場合、CA125の数値は参考値程度に考えましょう。また、不妊治療で女性ホルモンを含む薬剤を服用している場合も数値に影響します。
一方で、前述した通りCA125の数値のみで卵巣がんの診断はできません。内診・画像検査などと共に「診断基準の一つ」として活用されます。
検査で卵巣がんを発見したら?
質問者
卵巣がんが実際に見つかったらそこからどうなるのでしょうか?
先生
卵巣がんの場合、まずは手術してできる限りのがんを取り除きます。その時に取り除いた組織からがんの種類・ステージ(がんの進行具合を表す指標)を判定し、それに応じて薬物治療を開始することになります。
質問者
卵巣がんは見つかったらすぐに手術なんですね。すっごく気になるんですが、卵巣がんになったらもう妊娠はできないのでしょうか?
それは卵巣がんの進行具合によります。卵巣がんが進行している場合は両側の卵巣と卵管、子宮を取り除いてしまうため、妊娠はできません。
ただ、初期のステージの卵巣がんが片側でのみ見つかった場合は、がんの見つかった卵巣のみ摘出して、妊娠の機能を残しておくことが可能です。
質問者
そう聞くと本当に早期発見が重要ですね。
まとめ、卵巣がん早期発見のためにできること
それではここまでをまとめましょう。
- 卵巣がんは30代から罹患率が急上昇する
- 初期症状が少ないため見つかった頃には進行しているケースが多い(予後の悪いがん)
- 30歳を過ぎたら定期的に卵巣の健康状態を確認する必要がある、特に卵巣がんのリスク因子を多く持つ場合は一年に一度以上、検査を受けた方が良い
- 内診やエコー検査で疑いがある場合は画像検査を受ける
- 卵巣がんにかかると、卵巣・子宮の手術を行う可能性もあり、妊娠・出産に影響が出る
尚、卵巣がんの検査を受けてから治療方針を決めるまで以下のような流れになります。
- 腫瘍マーカー検査、尿検査、問診、内診などでがんの疑いアリ
- 画像検査(エコー・MRI・CTなど)
- 悪性が疑われる場合、手術をして組織を切除し、それを基に確定診断
- 治療方針を決める
質問者
卵巣がんは自分には関係ない病気だと思ってたけど家族歴やリスク因子を持つことが分かったので、定期的に卵巣がんの検査を受けようと思います。内診は恥ずかしいし、痛いのも嫌なので自宅で手軽に受けられるがんのリスク検査をまずは受けてみようかと思います。
先生
マイシグナルは卵巣がんの早期発見も高感度に検出できるためおすすめです。必要に応じて、検査結果を持って病院に行ったら医師がきちんと診てくれるので安心です。
- ※本記事に記載されている費用は当社(Craif)が独自で調べたものになります。実際の費用は各医療機関にお問い合わせください。
この記事の著者
太田知見
医学修士・薬剤師・メディカルライター
神戸大学医学研究科を卒業後、大手化粧品会社の研究開発部に勤務。その後、臨床薬剤師の経験を積み海外へ移住。現在はメディカルライターとして製薬会社やバイオベンチャー企業のライティング業に従事している。
この記事の監修者
宗田聡
医学博士・産業医・茨城県立医療大学客員教授・東京慈恵会医科大学講師(非常勤)
筑波大学産婦人科講師を経て、米国ボストンのNew England Medica Center(NEMC)に留学し出生前診断(遺伝子関連)の研究やWomen’s Healthに関わる。産婦人科専門医・臨床遺伝専門医。日本周産期メンタルヘルス学会評議員、東京産科婦人科学会評議員、産科医療補償制度原因分析委員会委員など
質問者
う~ん数値だけ聞いてもピンと来ないです……。