マイシグナル
マイシグナル®︎医療機関導入事例「中日病院」- 約半年間で150件以上の検査申し込み
- 公開日: 4/3/2024
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- 最終更新日: 4/3/2024
「私たちは、地域の皆様の健康増進と維持のために、健診の質向上に取り組み、受診者と職員の安全を確立し、安心して受診いただける健診施設を目指す」を理念に、地域のご利用者1人ひとりに安全で安心できるサービスを提供する中日病院。
「がん検診にもっと興味を持ってもらいたい」という想いから、2023年6月にマイシグナルを導入し、約半年間で150件以上の検査申し込みを受け付けています。
今回は、中日病院で健診センター長を務める野村史郎氏を中心に、マイシグナル導入の経緯やご利用者様からの反響についてお話を伺いました。
がん検診に興味を持ってもらいたい
──マイシグナルを導入しようと思ったきっかけについて教えてください。
野村氏:がん検診についてより多くの人に興味を持ってもらおうと考えたことがきっかけです。がん検診の受診率は約4割とかなり低い。がん検診を受けた際に、多少の痛みだったり、苦痛だったり、被爆する懸念だったりといったマイナスイメージを抱く方が多く、どうしても受検にはハードルが高くなってしまいます。
──確かに人間ドッグも含めて、検診というのは明確に目的や興味がないと受けようと思う人が少ないかもしれませんね。
野村氏:特に若い方だと「自分にはまだ関係ない」との認識で、自分ごとと捉えていないケースが多いです。身近な人ががんになり、初めてがん検診に興味を持つ場合が多いです。だからこそ、手軽に受検できてがん検診に興味を持ってもらえるような検査を探していました。
「実用化の早さ」「手軽さ」「がん種ごとに結果がわかる」がマイシグナル導入の決め手に
──より多くの人にがん検診に興味を持ってもらいたいと考える中で、マイシグナルを導入した決め手はなんだったのでしょうか?
野村氏:「実用化の早さ」と「手軽さ」「がん種ごとに結果がわかる」の3点がマイシグナルを導入する決め手となりました。もともとマイクロRNAには注目していました。そのなかでもいち早く実用化に至ってくれたのがマイシグナルだったのです。また、マイシグナルであれば、尿検査のみで結果がわかるため、かなり手軽に検査ができます。がん種ごとに結果がわかるので、リスクが高い部位を特定でき、病院側としても追加検査の方針が明確になるので非常にありがたいですよね。
──実際にどういったお客様からのご利用が多いのでしょうか。
前田氏:健康意識が高い企業の方やそのご家族の方、あるいは名古屋市の住民健診を受検いただく病院近隣にお住まいの方の利用も多い。あとは、自社の社員の健康管理を考える人事担当の方で興味を持たれる方もいらっしゃいますね。実際に受けていただいた方からは、「今まではがんの種類ごとに検査を受けていたが、採尿だけで複数のがんのリスクがわかることはありがたい。」とのお声をいただくことが多いです。
個人への案内パンフレット送付ときめ細やかな営業が150件超の実績に
──中日病院では2023年6月からマイシグナルを導入され、約半年間で150件以上のご利用があったと伺っています。何かマイシグナルを周知するために行ったことはありますか?
前田氏、浅井氏:健診の案内封筒にマイシグナルのパンフレットを同封することが最も効果がありましたね。また、取引先の企業に対してきめ細かな営業を行いました。マイシグナルのパンフレットを多くの企業にご持参し、ご案内を行い、興味関心を持ってもらえる工夫をしています。さらにはマイシグナルを健診とセットだけでなく、オプションとして単独での受付も可能にしたところすぐに20件ほど申し込みいただきました。あとは、マイシグナルの掲示ポスターを見られた方が受診日当日に申し込みをお声かけいただく方もすごく多いですね。現在の反響の大きさには正直驚いていますが、マイシグナルはよいサービスな分、値段も相応です。より多くの方にご利用いただけるように、丁寧にご案内する工夫があったほうが良いかもしれませんね。
──最後に、マイシグナルの活用について、今後の展望を教えてください。
押部氏:より年齢の若い方も気軽にご利用いただけるように周知していきたいです。先ほども言ったように、若い方はがん検診を自分とは関係ないと考える方も少なくありません。若くてもがんが発症する可能性があること、そしてがん検診に興味を持ってもらうきっかけとしてマイシグナルの周知に努めていきたいですね。
──貴重なお話をありがとうございました。
この記事の監修者
水沼 未雅
博士(薬学)、薬剤師
京都大学薬学部卒業。東京大学大学院 薬学系研究科にて博士号(薬学)取得。アストラゼネカ株式会社のメディカルアフェアーズ部門にて、新製品の上市準備、メディカル戦略策定、研究企画、学術コミュニケーション等を経験後、Craifにて事業開発に従事。