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「もっと早く見つけたい」──大学病院で抱いた切実な願いと、マイシグナルを担う検査員たちの想い
- 公開日: 9/16/2026
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- 最終更新日: 9/16/2026

こんにちは、Craif株式会社の坪井智子です。
私は現在、マイシグナルの中部検査センターでセンター長を務めております。
本日は皆様にお届けしている「マイシグナル」の検査が、検査センターの現場でどのような想いで行われているか、私のこれまでの経験も交えながらお話しさせてください。
坪井智子/ 中部検査センター センター長
PROFILE
細胞検査士および臨床検査技師として、大学病院で病理細胞検査に従事。ISO15189の認定取得や検査室の維持管理に携わる。その後Craif株式会社に参画し、中部検査センターの立ち上げをはじめ、品質管理や検査オペレーション、業務効率化まで多岐にわたる業務をリード。
目次
がん診断の最前線で抱いた「早期発見」への想い
私はもともと、大学病院で細胞検査士として働いていました。細胞検査士の業務は、患者さんから採取した細胞を「標本」にして、顕微鏡で一つひとつ観察し、がんを疑う細胞がないかを調べる仕事です。
確定診断につながる仕事であるため、「がんを絶対に見つけないと」という責任感やプレッシャーは日々ありました。それでも、顕微鏡をのぞいて細胞の形や見た目の特徴を観察することに時間を忘れるほど没頭し、患者さんのためにやりがいを持って向き合っていました。

一方で、すでにがんが進行した状態の方の標本を数多く目の当たりにし、やりきれない気持ちを持つことがあったのも事実です。
大学病院は、症状が出て近くの病院を受診し、そこで紹介を受けてたどり着くことも多い「最後の砦」のような場所です。そのため、がんが進行した状態で見つかる方も少なくありませんでした。
また、大学病院では、がんが見つかった後も、治療後の経過を確認するために、同じ患者さんの標本をその後も繰り返し拝見することがあります。
標本には年齢やお名前の情報が付いているため、自分と同じくらいの年齢の方のものはどうしても記憶に残ります。
本来であれば3か月後にまた拝見するはずの方の標本が、いつの間にか届かなくなることがありました。
私たち検査員が患者さんと直接お会いすることはありません。それでも、標本を通して一人ひとりの経過を見ていたからこそ、そうした悲しい現実を何度も知ることになりました。
「もっと早くがんを見つけることができればー。」
がん診断の最前線にいたからこそ、私は「早期発見」に対する切実な願いを強く抱き続けるようになり、Craif株式会社に入社しました。
「絶対に間違いがあってはならない」──想いを形にする、検査工程の裏側
入社後は、中部検査センターの立ち上げに始まり、現在は品質管理や検査オペレーションなどの業務を行っております。
前職での想いを実際の検査という形にしていくうえで、私たちが一貫して最も重視してきたのが「いつ誰がやっても同じ品質を保つ」ということです。
命に関わる検査において「絶対に間違いがあってはならない」という、大学病院時代から変わらない品質へのこだわりを、Craifの検査体制にも落とし込んでいます。
マイシグナルは、尿中のマイクロRNAを測定し、そのデータをAIで解析する検査です。だからこそ、AIに渡す「データの品質」を安定して保つことが非常に重要です。
そのため、私たちは検体受領から結果報告に至るまで、各工程で厳格な品質チェックポイントを設けており、少しでも基準に満たない場合は決して次の工程には進めないようにしています。
例えば「検体の保管工程」では、ラボに到着した検体の、尿の状態を即座にチェックし、品質担保のためにマイナス80℃で保管。設定温度からの逸脱など異常を検知した場合には、担当者へ即時アラートが通知されるシステムを構築し、24時間自動監視しています。
また、検査工程をシステムで一元管理し、自動化を進めることで、ヒューマンエラーを極限まで排除し、高い再現性を保てる体制を構築しています。

ご興味のある方はぜひご覧ください。
変わらない品質をお届けするために──検査員の技術と経験
中部検査センターには現在、約40名の検査員が在籍しています。
病院や検査センターで医療に携わってきた人、企業で品質管理を経験してきた人、大学や研究機関で研究を続けてきた人が大部分を占めており、皆どこかで検査や品質と向き合ってきた経験を持っています。
どれだけ検査工程を仕組みで固めても、それを実際に動かすのは検査員一人ひとりだからこそ、採用には厳格な基準を設けています。
また、入社したあとの「検査員の育成」にも力を入れています。
マイシグナル・スキャンの検査は約1週間を要し、数十の工程を経て検査結果が出る、難易度の高い検査です。
だからこそ、検査員が現場に立つまでに約35項目の技能評価を設けており、それぞれの基準をクリアして初めて、その工程を担当できる仕組みにしています。
すべてを終えるまでにかかる期間は、およそ2か月です。
育成には時間もコストもかかりますが、変わらない品質をお届けするために、決して妥協しない仕組みにしています。

ありがたいことに、お預かりする検体の数は、昨年度から2倍以上に増えました。それでも外部監査では指摘事項ゼロを維持することができているのは、採用や育成にも妥協せず取り組んできたからだと考えています。
検査の向こう側の「皆様」への想い
私たち検査員がお客様と直接お会いすることはありません。
しかし、お預かりした一つひとつの検体の向こうには、結果を待つお客様の人生があります。
「この結果を、どのようなお気持ちで待っていらっしゃるだろうか」
「もし、これが自分の家族のものだったら」
私たちは常にそう自問しながら、一つひとつの検査に、丁寧に、心を込めて向き合っています。
マイシグナルをご利用いただいた皆様が、ご自身の健康と向き合い、大切なご家族やご友人と安心して毎日を過ごしていただけるよう、私たちはこれからも安定した検査をお届けし続けます。

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この記事の監修者

名古屋大学 未来社会創造機構 客員准教授、博士(薬学)、薬剤師
東京大学大学院 薬学系研究科にてケミカルバイオロジーを専攻し博士号(薬学)を取得。研究活動に並行してGlobal Healthのプロジェクトにも従事。幼少期をオランダで過ごした海外経験と技術バックグラウンドを活かし、米国のNPOにてザンビア等の開発途上国への医療テクノロジー導入も支援。大学院修了後、2013年にバイエル薬品に入社。オンコロジーや眼科領域事業でMR、マーケティングの経験を積んだ後、経営企画や全社プロジェクトのPMO等、幅広い業務をリードした。 同社を退職後、2019年1月Craif株式会社に参画。
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