マイシグナル
【マイシグナル】メリット・デメリットを徹底解説|向いている人の特徴も
- 公開日: 10/7/2025
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- 最終更新日: 10/8/2025

マイシグナルは、自宅で尿やだ液を使って複数のがんリスクをチェックできる新しい検査です。
SNSやメディアで注目を集める一方で、「本当に信頼できるの?」「デメリットは?」という声も少なくありません。
そこで本記事では、マイシグナルのメリットやデメリット、向いている人の特徴について詳しく解説します。
マイシグナルを受けるかどうか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
\早期発見の難しいすい臓がんも対象/
「尿」で10種のがんリスクを判定!
マイシグナル・スキャン
日本のがん死亡数の約8割を占める10種類のがん※を個別にリスク判定します。尿中のマイクロRNAをAI解析技術が評価され、すでに全国1500軒の医療機関でも導入されています。
- ※ 国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(厚生労働省人口動態統計)、ただし造血器腫瘍を除く
目次
マイシグナルを受ける3つのメリット

マイシグナルを受検するメリットは、以下の3つです。
- がんリスクをステージ1から検出できる
- 自宅で手軽に受けられる
- 日本のがん死亡数の80%を占める10種類のがんリスクを調べられる
マイシグナルの特長を正しく理解し、活用を検討してみてください。
がんリスクをステージ1から検出できる
一般的な検診では、検査方法や部位によってはごく初期のがんは見つかりにくく、ある程度大きくなってから発見されることもあります。
しかし、マイシグナル・スキャンとマイシグナル・ライトでは、早期段階であるステージ1から、現在のがんリスクを検出可能です。
実際にマイシグナル・スキャンを受検したことで、ステージ0の肺がん発見につながった事例もあります。
早めにがんリスクを知ることができれば、その後の精密検査や生活習慣の見直しにつなげやすくなるでしょう。
マイシグナルは、治療の選択肢を広げたり、がん予防の指針を立てたりするうえでも役立ちます。
自宅で手軽に受けられる
マイシグナルは自宅で受けられるため、病院や検診センターへ行く必要がありません。
検査の手順は、専用キットで尿を採取して送り、結果を待つだけ。
採血時の痛みや、内視鏡検査による違和感もないため、無理なく日々の生活に組み込めます。
結果は紙での送付のほか、Web上でも確認できるため、紛失の心配がなく大切な人とも共有可能です。
自宅で気軽に受けられることが健康を見直すきっかけになり、がんリスクを早期発見できる可能性も高まるでしょう。
日本のがん死亡数の80%を占める10種類のがんリスクを調べられる
従来のがん検診では、胃や大腸、乳がんといった特定の部位ごとに検査を受ける必要がありました。
複数の部位を網羅しようとすると費用や時間、身体的な負担が大きくなり、すべてを定期的に検査するのは難しいのが現状です。
一方で、マイシグナルは以下のがん種をまとめて調べられます。
マイシグナル・スキャン | マイシグナル・ライト | |
対象がん種 | すい臓 胃 大腸 肺 乳房 卵巣 食道 腎臓 膀胱 前立腺 | 全身の様々ながん種※1 |
とくにマイシグナル・スキャンは、すい臓がんや卵巣がんなど、自治体のがん検診では対象外となる部位も個別にリスクを確認できます。
通常の健康診断だけでは不安を感じる方にとって、補完的な検査としても活用できます。
※1 がん種の特定はできません
マイシグナルのデメリットは?2つの注意点
マイシグナルには、以下のような注意点もあります。
- 確定診断できるわけではない
- 保険適用されていない
マイシグナルを購入する前に、正しい使い方やデメリットも理解しておくことが大切です。
確定診断できるわけではない
マイシグナルの検査結果では、がんと診断することはできません。
マイシグナルはがんの有無を直接診断するものではなく、あくまでがんリスクを把握するための検査だからです。
結果が「リスクあり」だった場合、実際にがんかどうかを判断するには、医療機関での精密検査や医師の診察が必要です。
しかし、マイシグナルを定期的に受けてリスクを確認しておけば、必要に応じて早めに精密検査や治療へスムーズに進めるでしょう。
保険適用されていない
マイシグナルは自費診療にあたるため、健康保険の対象には含まれていません。
そのため費用は全額自己負担となり、以下の費用がかかります。
種類 | 料金(税込) |
マイシグナル・スキャン | 64,300円〜 |
マイシグナル・ライト | 16,800円〜 |
マイシグナル・チェック | 16,800円〜 |
マイシグナル・ナビ | 28,600円 |
病院で受ける一般的ながん検診は、自治体の補助や保険適用により安価で受けられることが多いので、それと比べると費用面で負担に感じる方もいるでしょう。
ただし、マイシグナルは一度の検査で複数のがんリスクを調べられるため、複数部位の検診を受ける場合と比較して費用対効果の高い検査といえます。
たとえばマイシグナル・スキャンは、1がん種あたりに換算すると7,000円程度で検査を受けられる計算です。
費用は自己負担となりますが、幅広いがんリスクを一度に確認できることもふまえ、マイシグナルが受ける価値のある検査かどうか検討してみてください。
マイシグナルとがん検診の違い
マイシグナルと従来のがん検診は、位置づけや特徴に違いがあります。
一般的に自治体で行われる対策型がん検診は、以下の通りです。
がん種 | 対象年齢 | 推奨頻度 | 検診項目 |
胃がん | 40歳以上※胃部X線検査は40歳以上に対し実施可 | 2年に1回※胃部X線検査は年1回実施可 | 問診胃X線検査胃内視鏡検査 |
子宮頸がん | 20歳以上 | 2年に1回 | 問診子宮頸部細胞診内診 |
乳がん | 40歳以上 | 2年に1回 | 問診マンモグラフィ(乳房X線) |
肺がん | 40歳以上 | 1年に1回 | 問診胸部X線喀痰細胞診※ 50歳以上で喫煙指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)600以上の方が対象 |
大腸がん | 40歳以上 | 1年に1回 | 問診便潜血検査 |
自治体のがん検診は、がんによる死亡率の減少を目的としており、有効性が確立している検査といえます。
自治体の補助があるため費用は抑えられますが、がんがある程度進行してからでないと見つかりにくいケースもあります。
一方で、マイシグナルはがんリスクの検出を目的としており、ステージ1から検出できるのが特長です。
したがって、がん検診に加え、マイシグナルを補完的な役割として取り入れることで、より幅広く効率的にがんリスクに備えられます。
目的にあわせて選べる4種類のマイシグナル
マイシグナルは、目的ごとに以下の4種類を展開しています。
- マイシグナル・スキャン|10種類のがんリスクを部位別に検出
- マイシグナル・ライト|全身の様々ながんリスクを検出
- マイシグナル・チェック|がんの原因になるDNAストレス値をチェック
- マイシグナル・ナビ|将来なりやすいがんをだ液で特定
それぞれの特長を理解し、自分にあったマイシグナルをみつけてみてください。
マイシグナル・スキャン|10種類のがんリスクを部位別に検出

マイシグナル・スキャンは、尿中のマイクロRNAをAIで解析し、がんリスクを部位別にステージ1から検出する世界初※1の検査です。
対象部位は、死亡数の約8割を占める※2すい臓・胃・大腸・肺・乳房・卵巣・食道・腎臓・膀胱・前立腺の計10種類※3。
自治体のがん検診の対象外である「すい臓がん」や「卵巣がん」なども、一度に検査できるのが特徴。

とくに早期発見が難しいすい臓がんでは、ステージⅠ・ⅡAの段階で従来の腫瘍マーカー(CA19-9)の感度37.5%を大きく上回り、92.9%という優れた結果を示しました。

出典:eClinicalMedicine 2024: 78: 102936.
本研究結果は、世界五大医学雑誌のひとつであるLancetの姉妹紙(eClinicalMedicine)に掲載されています。
マイシグナル・スキャンは、忙しくてなかなか検診に行く時間がとれない方や、一般的な健康診断だけでは不安を感じる方におすすめです。
\早期発見の難しいすい臓がんも対象/
「尿」で10種のがんリスクを判定!
マイシグナル・スキャン
日本のがん死亡数の約8割を占める10種類のがん※を個別にリスク判定します。尿中のマイクロRNAをAI解析技術が評価され、すでに全国1500軒の医療機関でも導入されています。
- ※ 国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(厚生労働省人口動態統計)、ただし造血器腫瘍を除く
※1 尿×AI×マイクロRNAを用いたがんリスク検査サービスとして(第三者機関調査)
※2 国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(厚生労働省人口動態統計)、ただし造血器腫瘍を除く
※3 女性は前立腺がんを除く9種、男性は乳がん・卵巣がんを除く8種が検査対象となります
マイシグナル・ライト|全身の様々ながんリスクを検出

マイシグナル・ライトは、がんから漏れ出す代謝物※1を測定し、全身の様々ながんリスクを検出する検査です。
がん細胞は、通常の細胞とは異なる代謝を行っているため、尿中に排泄される代謝物の量が変化します。

出典:Cancer Epidemiol Biomarkers Prev (2019) 28 (8): 1283–1291.
代謝物のなかでも早期がんへの反応性が高いポリアミンを測定することで、がんリスクの検出をステージ1から可能にしました。
マイシグナル・ライトは、「特定の部位に限定せず体全体のがんリスクを知りたい」「まずは気軽にがんリスクを把握したい」という方におすすめです。
※1 ジアセチルスペルミン
マイシグナル・チェック|がんの原因になるDNAストレス値をチェック

マイシグナル・チェックは、がんの原因につながるDNAストレスの値を調べる検査です。
私たちの体では常に活性酸素が発生しており、不適切な生活習慣によってさらに増加します。
そして、過剰な活性酸素がDNAにダメージを与え続けると、ある日突然がん細胞が出現することがあるのです。
実際、がんの約7割は環境が原因であり、生活習慣の改善に取り組むことでがんリスクが約40%低下するという研究結果もあります。
マイシグナル・チェックは、「将来がんになりにくい体を目指したい」「体にいい生活習慣を身につけたい」という方におすすめです。
出典:New England journal of medicine 343.2 (2000): 78-85.
マイシグナル・ナビ|将来なりやすいがんをだ液で特定

マイシグナル・ナビは、だ液から遺伝子※1を解析し、将来注意するべきがんを調べる検査です。
私たちの体の特徴は、両親から受け継いだ遺伝子によって決まり、なかにはがんの発症にかかわる遺伝子もあります。
実際、がんの約3割は遺伝的な要因が影響するといわれているのです。
マイシグナル・ナビは、マイシグナル・スキャンと同じ10種類のがん※2を対象としており、それぞれの将来的ながんリスクを詳細にお伝えします。
リスクが高い場合の追加検査や、生活習慣の改善方法についてもご提案するので、スムーズに次の行動へ移せるでしょう。
マイシグナル・ナビは、「家族にがん経験者がいる方」「将来に備えて自分のがんリスクを知っておきたい方」におすすめです。
※1 医療行為として実施される遺伝子検査は含まれません
※2 すい臓・胃・大腸・肺・乳房・卵巣・食道・腎臓・膀胱・前立腺の10種類が対象
マイシグナルが向いている人の特徴
マイシグナルは、以下のような方におすすめです。
- 忙しくて検査を受ける時間がない
- 家族にがんの経験者がいる
- 大切な人にいつまでも健康でいてほしい
あてはまる方は、ぜひマイシグナルの活用を検討してみてください。
忙しくて検査を受ける時間がない
仕事や家事、子育てに追われ、病院に検査を受けに行く時間を確保するのが難しい方は少なくありません。
一般的ながん検診は平日の日中に行われることが多く、予約から検査までまとまった時間をとる必要があります。
そのためいつか受けようとは思いつつも、つい後回しになってしまうことも多いでしょう。
その点マイシグナルは、自宅でとった尿を郵送して結果を待つだけなので、病院に足を運ぶ手間がありません。
忙しい日々のなかに無理なく取り入れられる手軽さがあるからこそ、定期的な受検につながり、がん早期発見の可能性が広がります。
家族にがんの経験者がいる
家族にがんを経験した人がいると、自分自身のリスクについても不安を感じる方は多いでしょう。
がんは生活習慣だけでなく遺伝的な要因も関係しており、親や兄弟にがんの既往歴がある場合、発症リスクが高まるといわれています。
マイシグナルは、従来の検診で対象外の部位も含めて、複数のがんリスクを一度に調べられるため、家族歴からがんに不安を感じている方にもおすすめです。
早めにリスクを把握することで、必要に応じて精密検査につなげたり生活習慣を見直したりと、前向きな健康管理に取り組むきっかけになるでしょう。
将来のがんリスクと現在のがんリスクを同時に調べたい方には、「マイシグナル・スキャン」と「マイシグナル・ナビ」を組み合わせて活用するのも効果的です。
大切な人にいつまでも健康でいてほしい
パートナーや親、友人など、大切な人の健康を守りたいという思いから、マイシグナルをギフトとして送るのもおすすめです。
とくに「本人は病院に行きたがらない」「忙しくて検診を受ける時間がない」といった場合、マイシグナルのように自宅で簡単に受けられる検査はハードルを下げられるでしょう。
結果はWebで共有できるため、離れて暮らす家族の健康を見守るきっかけにもなります。
自分だけでなく、大切な人の健康や笑顔を守る手段としても、マイシグナルは選ばれています。
マイシグナルのメリット・デメリットを理解して正しく活用しよう
マイシグナルは、自宅で手軽に複数のがんリスクを早期から把握できる一方、確定診断はできない点や、費用面での負担など、注意しておきたいポイントもあります。
だからこそ、メリット・デメリットを正しく理解し、納得してから検討することが大切です。
そのうえで、目的や予算にあわせて自分にあったマイシグナルを選び、結果は独りで抱え込まず、医師への相談や生活習慣の見直しにつなげましょう。
マイシグナルを自治体のがん検診や病院での検査とあわせて活用し、がんリスクへの備えを日常に取り入れてみてください。
\早期発見の難しいすい臓がんも対象/
「尿」で10種のがんリスクを判定!
マイシグナル・スキャン
日本のがん死亡数の約8割を占める10種類のがん※を個別にリスク判定します。尿中のマイクロRNAをAI解析技術が評価され、すでに全国1500軒の医療機関でも導入されています。
- ※ 国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(厚生労働省人口動態統計)、ただし造血器腫瘍を除く
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この記事の監修者

臨床検査技師 医療ライター
急性期病院で8年間臨床検査技師として勤務。
自身の臨床経験と確かなエビデンスを元に、医療メディアを中心として記事を執筆
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