活用事例

福利厚生として「マイシグナル・スキャン」を導入。未来のがんに先回り

  • 公開日: 9/3/2025
  • |
  • 最終更新日: 9/4/2025
  • #大腸がん
福利厚生として「マイシグナル・スキャン」を導入。未来のがんに先回り

齊藤国際知財事務所 代表 齊藤 尚男様
会社所在地:京都府相楽郡精華町
導入検査:マイシグナル・スキャン

がんのリスク調査を企業の福利厚生として導入

──マイシグナルを導入した理由ときっかけを教えてください。

わたしは、祖父の代からの印刷屋の家に育ちました。

実際に印刷物を大きな印刷機で刷っていく仕事が大半を占める中、世の中にはパソコンが登場し、印刷事業の先は細っていくことが目に見えていました。

そんなかたわら、両親がほそぼそと始めた新規事業がありました。大企業の下請けとして、特許関係の書類を校正してデータとして整備したり、図面を作成する事業です。急速な時代の変化の中、そんな事業も役割を終え、印刷会社は休眠会社となりました。私自身はそれまで勤めていた企業を退職し、特許事務所を起業するとともに、祖父からの会社を三代目として再起業し経営に携わっています。

特許事務所では、Wiggin and Dana 米国法律事務所と連携しつつ、米国を中心とする海外出願や特許ライセンス、半導体・産業機器・医療関連技術の知財活用、米国訴訟での戦略提案、大企業の知財戦略支援からスタートアップの知財体制構築まで、企業のグローバル展開を知財の側面から総合的に支援しています。

また、各国の特許事務所とのネットワークを活用するとともに、けいはんな(京都)やシリコンバレー、シンガポール、台湾、香港などのスタートアップ企業ともネットワークを構築をしています。事務所の中核人材の健康は業務継続に直結しますので、福利厚生の一環として法人で『マイシグナル・スキャン』を導入しました。

わたしの父方の祖父はすい臓がんで亡くなり、母方の祖母は胃がん、母も子宮がんの手術歴がある“がん家系”です。

昔は、すい臓がんは検査で見つかるともう手遅れ、ステージ1や2のすい臓がんなんてまず見つからないと思っていました。

しかし、マイシグナルでは“尿だけで高精度にわかる”と聞いて強く印象に残りました。採尿してクール宅急便で送るだけという手軽さもとてもよかったです。



──数あるがんリスク検査の中で、信頼できると感じた理由は?

がん種ごとに特有のmiRNA(マイクロRNA)パターンを解析して、臓器別にリスクを判定するという理論的なしくみが、普段から特許や技術に関わる仕事柄、腑に落ちました。生体の分子パターンをデータとして読む。その説明が理にかなっている。しかも、部位別に結果が出るので、“次にどこを受診すればいいか”という道筋がつくのも魅力でした。実務面でも、採尿して送るだけで完了するのは大きいです。

私は、胃カメラが本当に苦手でした。バリウムも精度面で頼りづらい印象があります。大腸なら大腸カメラ、例えば女性で乳がんならマンモグラフィ…と検査ごとに日程が増えて、忙しいと人間ドックを後回しにしてしまいます。マイシグナルは、“まとめて、楽に、前倒しで”見るという感じがあり、複数人で受けても負担が少ないと思いました。

役員の大腸がんリスクが発覚。がん化リスクの高いポリープを取り除くきっかけに。

──実際の受検から結果活用までの流れを教えてください。

法人でキットを手配し、自宅で採尿して、集荷で送るだけ。後日結果を受け取りました。

私自身の結果はすべて低リスクだったのですが、役員の一人は「大腸がんのリスクがある」という結果でした。すぐに結果を持って大腸内視鏡へ。将来がん化リスクの高い悪いポリープがみつかったということで、その場で切除できました。

結果、マイシグナル・スキャンを受けたことで、がんを未然に防ぐことができた形です。もし放置していたら将来がんになっていたかもしれない、そう考えると、導入して本当によかったと感じます。リスクのある部位が、「大腸である」と明確に示されるので、医療機関を受診するときも特に困ることはなく、医師への説明やその後の検査がスムーズだったようです。

検査のカバー範囲や、舞台裏を知ればむしろリーズナブル

──価格面の評価はどうでしょう。

経営者をしていると「社長専用・人間ドックフルコース(200万円)」みたいな案内が届きます。わたしが過去に受けた一般の人間ドックも6万円ほどでしたが、胃カメラは含まれていませんでした。そう考えると、6万円台のマイシグナル・スキャンはリーズナブルな先端検査なのではないでしょうか。

一方で「尿検査だけで6万円? 健診の尿検査はほぼ無料だよね」という反応もあるでしょう。企業側から見ても、同じ尿なのに、なぜ通常の尿検査とコストが違うのかは疑問に思われがちです。

検査というのは、裏側にあるプロセスが見えない分、価値が伝わりにくいです。今日、お話をする中で開発元であるCraifさんから、マイクロRNA解析には高度な前処理や次世代シーケンス(NGS)、情報解析など多くの複雑な工程が要ると聞き、納得しましたから、そういった「舞台裏」に関する情報を発信していけば皆さんも納得されるのではないでしょうか。

忙しくて人間ドックを後回しにしがちな経営者におすすめ

──経営者としてマイシグナルを利用されてみて、いかがでしたか。

わたしは「尿だけでできる」「ステージ0〜1の早期段階」で「部位別にリスクを解析してもらえる」という価値を高く評価しており、自分も含めて忙しくてドックを後回しにしがちな経営者にはとても相性が良いと感じます。独立系の経営者であれば、福利厚生として導入する意思決定もしやすいです。

だからこそ、周りの経営者仲間にも積極的に勧めています。先日も台湾の友人から「是非受けたい」という連絡が来ましたし、同業の特許事務所のオーナーの間でも興味を持つ人が増えています。海外の友人でも購入しやすいように、英語のWebサイトがあるともっと良いですね。

──貴重なお話をありがとうございました。

 
      
  • ※マイシグナルシリーズは医療機器ではありません。解析した情報を統計的に計算することによりリスクを判定するものであり、医療行為としてがんに罹患しているかどうかの「診断」に代わるものではなく、リスクが低いと判定された場合でもがんが無いまたは将来がんにかからないとは限りません。    
  •  

\この記事を他の人にシェア/