活用事例

製造業のベテラン技術者を支える尿がん検査。健康経営で長く働ける環境をつくる【株式会社エス・エヌ・ビー】

  • 公開日: 3/5/2025
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  • 最終更新日: 3/5/2025
    製造業のベテラン技術者を支える尿がん検査。健康経営で長く働ける環境をつくる【株式会社エス・エヌ・ビー】

    (左から、総務経理部長 長網氏、代表取締役 荒川氏)

    株式会社エス・エヌ・ビー
    所在地:愛知県知立市
    業種:自動車部品製造業
    従業員数:150名
    導入検査:マイシグナル・スキャンマイシグナル・ナビ

    株式会社エス・エヌ・ビーは、自動車向け試作部品の設計から生産を行う従業員数150名の企業です。職人の技術が活きた板金製造に強みを持ち、トヨタ自動車などの大手自動車メーカー向けにさまざまなパーツを供給しています。

    同社では、「健康経営優良法人2024」を取得したのち、健康経営をより一層推進する観点から尿がん検査マイシグナルを導入。管理職や役員のがんリスクを把握する試みを始めました。

    今回は、株式会社エス・エヌ・ビー総務経理部長の長網純也氏に、マイシグナル導入の背景や活用方法についてお話を伺いました。

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    健康経営の一環で管理職向けに導入

     総務経理部長 長網氏

    ──「マイシグナル®️」を導入した理由ときっかけを教えてください。

    長網氏:創業74年の当社は、大手自動車メーカーの一次請けとして試作用板金の設計・生産を中心に事業を展開しています。昨今はサプライチェーンの一員として、健康経営やカーボンニュートラルなどについても、時代の要請に応じた対応が求められています。

    健康経営については、従来は定期健康診断や「溶接ヒューム」健診など基本的な項目を実施してきました。しかし、未病の領域での従業員サポートは「協会けんぽ(全国健康保険協会)」からの肥満に関する指導のみで、がんリスクに基づいた健康管理は行っていませんでした。

    そのような中、社長が「尿からがんリスクを把握できる検査がある」と社内会議で言及したことを契機にマイシグナルの導入を決定。検査の手軽さも魅力的で、まず役員から受検することになりました。

    ──製造現場で、管理職向けにマイシグナルを導入して感じたメリットを教えてください。

    長網氏:1回の尿検査で複数のがんリスクを検出できる点が大きな利点です。製造現場では実務を抱えたプレイングマネージャーが多く、健康管理に充てられる時間が限られています。基本的に再診の時間確保が難しく、人間ドックの受診率も課題となっていました。

    そのため、マイシグナルのように簡便かつ一定以上の精度でがんリスクを把握できる検査は有用です。当社では、7がん種の現在の罹患リスクを検査する「マイシグナル・スキャン」に加えて、遺伝的にかかりやすいがん種を調べる「マイシグナル・ナビ」も導入し、多角的なリスク把握ができました。尿やだ液を送るだけでわかる点も効率的です。

    高リスク判定の従業員は精密検査へ

    ──マイシグナル導入後、反響はいかがですか。

    長網氏:大半の結果は良好で「安心した」「結果表が分かりやすい」との反応でした。しかし、60代の工場長が受検した際、食道がんの項目で高リスクの判定が出ました。すぐに精密検査を受診し「異常なし」との結果で安心しましたが、病院に足を運ぶという行動変化につながったことは良かったと考えています。

    工場長が結果表を職場に持参して共有したことで、部下や同僚から「早く検査に行ってください」との声かけがあり、業務もスムーズに調整できました。本人は結果が出た際は驚いていましたが、後に「きっかけがなければ精密検査を受けることもないので良かった」と振り返っていました。今回は大丈夫でしたが、継続的な検査を促したいです。

    ──従業員にマイシグナルを紹介する際、気を配った部分があれば教えてください。

    長網氏:初回は限られたメンバーの受検だったため、直接会議で周知しました。検体の採取は自宅でそれぞれが行い、結果表も自宅郵送で対応しています。手順についてはキットの説明がわかりやすかったので、特にハードルを感じるといった意見はありませんでした。

    今後、受検対象者を広げるにあたっては各部門長へのメールで展開します。現場で携帯電話を持たない従業員もいるため、タイムカードの近くに掲示物を貼るほか、毎週月曜日にある朝のミーティングで周知できればと思います。

    ベテラン技術者が健康に働き続ける職場を目指す

    ──最後に、マイシグナルの活用について、今後の展望を教えてください。

    長網氏:実際受けてみて、今回で終わりにするのではなく部長職以下にも広めようという話になりました。管理職の健康リスク把握の重要性を、改めて認識する機会となっています。必ずしも望ましい結果が得られない場合もありますが、現状把握から次のステップへ進むことが重要だと考えています。

    当社の試作板金は、ロボットによる量産型の板金加工とは異なり、熟練技術者による手作業が不可欠です。40〜60代のベテラン社員が培ってきた技術は、まさに企業の財産。第一線で活躍しつつ若手へ技術を伝承していくためにも、健康に長く働いてもらえればと思っています。

    ──貴重なお話をありがとうございました。

     Interviewee  
  • 総務経理部長 長網 純也様
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    • ※マイシグナルシリーズは医療機器ではありません。解析した情報を統計的に計算することによりリスクを判定するものであり、医療行為としてがんに罹患しているかどうかの「診断」に代わるものではなく、リスクが低いと判定された場合でもがんが無いまたは将来がんにかからないとは限りません。    
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