活用事例

社員1万人のがん早期発見体制。尿がん検査が健康経営の未来を描く。【トヨタ紡織株式会社】

  • 公開日: 2/25/2025
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  • 最終更新日: 2/28/2025
    社員1万人のがん早期発見体制。尿がん検査が健康経営の未来を描く。【トヨタ紡織株式会社】

    トヨタ紡織株式会社
    所在地:愛知県刈谷市
    業種:自動車・飛行機用シート、フィルター、パワートレーン機器部品などの製造販売
    従業員数:46,972名
    導入検査:マイシグナル・スキャンライトナビチェック

    トヨタ紡織株式会社は、自動車・飛行機用シート、エアフィルター、エンジン部品などを製造販売する大手自動車部品メーカーです。時代の流れとともに、繊維業から自動車の内装・部品分野にも事業を展開。燃料電池自動車「MIRAI」にもパーツを供給しています。

    同社では、2024年度に「ウェルビーイング推進室」が設立され、社員の健康管理についても取り組みを強化しています。同年12月、国内社員約1万人を対象としたカフェテリアプランに、尿がん検査マイシグナルを導入。より包括的にがんの早期発見につなげる体制構築を目指しています。

    今回は、トヨタ紡織株式会社経営企画部戦略推進室の鈴木由康氏に、マイシグナル導入の背景や活用方法についてお話を伺いました。

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    社員の健康・安全を最優先する企業文化

    ──「マイシグナル®️」を導入した背景を教えてください。

    鈴木氏:当社では、社員の健康・安全を最優先事項として位置づけています。利益や品質以前に、社員が健康でなければ企業経営は成り立ちません。年1回の健康診断に加え、基幹職(課長級)以上は人間ドックを必須とするなど、従来から健康管理には力を入れてきました。

    しかし、人間ドックはがん検査には特化しておらず、早期発見の観点では限界がありました。また、血液検査に抵抗がある社員も一定数存在し、より負担の少ない検査方法を模索していました。

    そのような中で、マイシグナルを知りました。マイクロRNAの解析技術を活用した尿検査で、血液検査と同等以上の精度でがんリスクを判定できることに着目。採血不要という点も評価され、導入を決定しました。

    「マイシグナル・ライト」で利用のハードルを下げる

    ──具体的な導入プロセスについて教えてください。

    鈴木氏:最初は健康推進室や健康保険組合の担当者へ提案しましたが、すぐには前に進みませんでした。転機となったのは、がんになった経験を持つHR部門役員が試験的に受検したことです。サンプルとして入手したキットを個別に「試してみませんか」と渡したところ、使用感を含めた理解が得られ、検討が本格化しました。

    当社では、カフェテリアプランの選択肢として導入しました。特に重視したのが、受検料金が約2万円のマイシグナル・ライトの導入です。約7万円のスキャンと比べて心理的・経済的なハードルが低く、より多くの社員が利用しやすいと考えました。ライトを入口として、より詳細に検査したいというニーズが生まれれば、スキャンや精密検査の受検も広がると考えています。

    案内開始以降、自分だけではなく家族の健康を気にかける社員からの問い合わせも出てきています。

    健康診断でがんリスクを検知できるのが理想

    ──最後に、マイシグナルの活用について、今後の展望を教えてください。

    鈴木氏:尿検査は、健康診断で多くの人が受ける身近なものです。将来的には、健康診断の採尿だけでがんリスクまで検査できる世の中になればいいなと思っています。企業側の固定費は増加するかもしれませんが、そうなれば全社員が1度の健診でがんリスクを知ることができます。

    当社でも年に1〜2人の社員ががんで亡くなるケースがあり、早期発見の重要性を痛感しています。「トヨタ紡織で働けば、がんの早期発見もできる」という評判は、人材確保の面でも強みになるでしょう。定年延長のトレンドが続く中、40代以上のベテラン社員の継続雇用にもプラスになると期待しています。

     Interviewee  
  • 経営企画部戦略推進室 鈴木 由康様
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    • ※マイシグナルシリーズは医療機器ではありません。解析した情報を統計的に計算することによりリスクを判定するものであり、医療行為としてがんに罹患しているかどうかの「診断」に代わるものではなく、リスクが低いと判定された場合でもがんが無いまたは将来がんにかからないとは限りません。    
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