がん検査

全身のがんを調べるPET(ペット)検査とは?費用・結果の見方を解説

  • 公開日: 10/17/2023
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  • 最終更新日: 9/13/2024
    全身のがんを調べるPET(ペット)検査とは?費用・結果の見方を解説
    質問者

    質問者

    最近、 友人ががんであることが分かり、私もがん検診を受けるべきか悩んでいます。PET検査で全身のチェックができると聞いたのですが、どういったものなのでしょうか?

    先生

    先生

    PET検査は、全身の状態を一度に調べることが可能な検査です。がんの発見率も高い特徴があります。以下はFDG-PETがん検診(一般的なPET検査)および各がん検診の発見率です。

    FDG-PETがん検診の年代別がん発見率
    10-39歳40-49歳50-59歳60-69歳70-79歳
    0.4%0.76%1.07%1.49%2.57%
    がん検診受診者数に対する各がんの発見率
    胃がん肺がん大腸がん子宮頸がん乳がん
    0.11%0.03%0.16%0.03%0.31%
    質問者

    質問者

    全身のがんがこのPET検査でわかるんですね!

    先生

    先生

    いえ、PET検査もすべてのがんを確実に見つけられるわけではありません。がんの種類や場所によっては、発見が難しいものや早期の状態だと見つからないものもあるため注意が必要です。(*1)

    PET検査はがんの発見率が高い検査ですが、すべてのがんを見つけられるわけではありません。がんの種類やできる場所により、発見が難しいケースもあります。
    しかし、全身を一度に撮影できる点や副作用の少なさから、多くの人々にとって魅力的な検査と言えるでしょう。

    ここでは、PET検査の概要と検査費用や結果の見方などについて詳しく解説します。

    この記事でわかること

    • PET検査の仕組みと検査の精度
    • PET検査にかかる費用や保険適用の条件
    • PET検査でわかるがんとわかりにくいがんがある
    • がん以外にわかる病気や疾患がある
    • 検査の副作用の詳細や放射線被ばくについて
    • 検査の流れや注意事項
    • 検査結果の見方

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    PET検査とは?検査の仕組みと精度を解説

    質問者

    質問者

    PET検査でどのようにがんがわかるのでしょうか?

    先生

    先生

    PET検査は、レントゲンやCTで使用されるX線とは異なるγ線(ガンマ線)を利用して行います。ガンマ線を出す物質にブドウ糖を結合させた検査薬をFDG(フルオロデオキシグルコース)と言います。このFDGを体内に投与し、細胞がブドウ糖を取り込む様子を専用のカメラで撮影します。

    がん細胞は、正常細胞よりも多くのブドウ糖を取り込む性質があり、ブドウ糖を取り込む様子を撮影することで、がん細胞の位置や大きさ、活動の状態などを画像化できます。(*2)

    PET検査(正式名称:Positron Emission Tomography)に用いられる放射性物質(ガンマ線を出す物質)はいくつかありますが、2023年現在では放射性フッ素にブドウ糖を付加したFDGの使用がほとんどです。そのため、FDG-PET検査のことをPET検査と呼んでいます。

    がんの疑いがあるときの精密検査のほかに、人間ドックなど任意のがん検診でも実施されています。ただし、がんが発見される精度や死亡率の減少率に対して十分なデータがないため、厚生労働省が推奨するがん検診の内容としては指定されていません。(*3)

    PET検査には、1回で全身を撮影できる、がんの発見率が高いなど多くのメリットがあげられますが、放射線被ばくのリスクなどがデメリットになります。

    質問者

    質問者

    PET検査は何歳から受けたほうが良いかわかっていますか?

    先生

    先生

    日本核医学会のPETがん検診のガイドラインによると、50歳以上の中・高年者が望ましいとされています。ただし、遺伝的に発がんリスクが高い方の推奨年齢は、とくに定められていません。(*4)

    日本核医学会の全国調査によると、50〜60歳代の受診者が全体の65%を占めています。(*4)PET検査を何年おきに受けたら良いかのあきらかな根拠は、現在のところ存在しないため、検診施設ごとに推奨される受診頻度は異なります。受診頻度の決める考え方として以下の2つがあります。

    • 1年に1回の検診を2年連続して受診し、以後は2〜5年に1回のペースで受診
    • 消化管の内視鏡検査とPET検診を1年おきに交互に行う

    PET検査にかかる費用: 保険適用の条件とは

    がん検診としてPET検査を受診する場合は、保険適用外になるため、全額自己負担です。検査費用は施設ごとに設定されており、約10〜15万円程度と費用にばらつきがあります。

    ただしPET検査の結果で、がんなどの病気が発見された場合は保険適用となるため、1〜3割の自己負担額で検査を受けられます。(*5)

    全額支払った検査費用はあとから払い戻しが可能です。そのため、検査結果がわかるまでは領収証を捨てずに保管しておきましょう。また、治療費を含めた医療費が高額になった際は、以下のような条件で高額療養費制度が決められています。

    例)70歳未満の方の高額療養費制度
    所得区分自己負担額の上限(月額)
    月収53万以上150,000円+(医療費-500,000円)×1%
    月収53万円未満80,100円+(医療費-267,000円)×1%
    住民税非課税世帯35,400円

    そのほかに、検査費用の支払額を下げる方法として、限度額適用認定証の利用や、生命保険の特約などで、補助を受けるなどがあります。

    70歳以上など、後期高齢者の費用はどうなる?

    70歳以上でも、がん検診で行うPET検査は全額自己負担になります。(*5)ただし、がんなどの病気が発見された場合は、先ほどと同様、保険診療に切り替わります。

    70歳以上の場合、保険診療の自己負担額は、所得に応じて変わります。70歳以上では2〜3割、75歳以上の後期高齢者は1〜3割です。(*6)また、前項で触れました高額療養費制度についても、所得に応じて負担する上限金額が異なります。

    PET-CT検査とは?費用・特徴を解説

    質問者

    質問者

    PET-CT検査というのを耳にしましたが、先ほどのPET検査と違うのでしょうか?

    先生

    先生

    PET-CT検査は、PETとX線CT(Computed Tomography)の技術を組み合わせた検査です。PETとCTが一つになった装置で、PET検査の合間にCT撮影が行える検査です。CTで得られる詳細な画像情報と統合することで、PET検査単体の弱点である位置情報の不鮮明さをカバーできるのが特徴です。

    下の画像のように、PET画像にCT画像を結合させることで、薬剤の集まる臓器の特定が容易になりました。

    上から順に、PET白黒像、CT画像、PET-CT画像

    PET-CTは鮮明な画像を得られるメリットがありますが、CT検査を追加で行うため、被ばく量の増加がデメリットとしてあげられます。検査を受ける方の体格によって量は異なりますが、〜12mSv程度の被ばくをします。(*7)この被ばく量は胃バリウム検査と同程度であり、CTを追加したとしても被ばくのリスクは高くありません。(*8)

    PET-CTもがん検診で受ける場合は、保険適用外となり10〜15万円程度の検査費用がかかります。PET検査と同様、がんなどの病気が発見された場合は、保険診療の適用となるため、1〜3割の自己負担額で済みます。

    PET検査でわかるがん、わからないがんとは?

    質問者

    質問者

    PET検査でもわかりにくいがんとは、どのがんなのでしょうか?

    先生

    先生

    PET検査はブドウ糖を取り込む様子を見る検査です。そのため、ブドウ糖が集まりやすい部位にできるがんはわかりにくくなります。おもな部位は、脳、胃や腸などの消化管、肝臓、膀胱や腎盂・尿管です。(*9) あと、炎症を起こしている組織もブドウ糖が集まるためわかりにくくなります。

    わかるがんとわかりにくいがんは、以下のとおりです。

    PET検査でわかるがんPET検査でわかりにくいがん
    頭頸部がん脳腫瘍
    甲状腺がん胃がん(早期のもの)
    肺がん食道がん(早期のもの)
    大腸がん肝細胞がん
    乳がん前立腺がん
    膵臓がん腎がん
    卵巣がん膀胱がん
    悪性リンパ腫

    PET検査だけでは判断が難しいがんは、内視鏡検査、MRI検査、超音波検査などを併用すると、がん検診の精度は高くなります。(*10)

    PET検査はがんの早期発見に有効か?

    質問者

    質問者

    PET検査はがんの早期発見に効果的ですか?

    先生

    先生

    一定の効果はあるとされていますが、現在のところ、がん発見の精度や死亡率の減少に関する十分なデータはありません。(*9)

    また、PETでわかりにくいがんに関しては、十分といえる感度での検出は期待できません。
    (感度とは病気の人を正しく、「病気がある(陽性)」と判定できる割合を指します。詳細はこちらの記事をご覧ください。)

    全国調査結果では、食道がんの場合、ステージ0もしくは1における感度は12.5%にとどまること(2005-2008年度全国調査)、胃がん全体では感度は37.9%にとどまること(2006-2009年度全国調査)が報告されています。(*4)

    PET検査は、がんを発見できる精度や死亡率の減少に関して、確証あるデータがまだない状態です。そのため、国が公式に推奨しているがん検診の一つではありません。PET検査を受ける際には、検査の有効性や限界についてもしっかりと理解し、十分に情報を得てから受診を決めるようにしましょう。

    PET検査でわかる、がん以外の病気・疾患

    質問者

    質問者

    がん以外にPET検査でわかる病気や疾患には、なにがあるのでしょうか?

    先生

    先生

    がん以外にわかる代表的な病気として、てんかんや虚血性心疾患(動脈硬化などで心臓の血管が狭くなる病気)、心サルコイドーシス(心臓にしこりができ、不整脈や心不全を起こす病気)などがあげられます。(*11)この3つは、保険診療の適用にもなっています。それぞれの検査の目的は、以下の表を参照してください。

    疾患名検査の目的
    てんかんてんかんの原因となる部分やその周囲は、糖を取り込む量に変化があるため、治療する場所の特定に用いられる。
    虚血性心疾患虚血性心疾患の原因となっている部分の心筋が、回復の見込みがあるのかを判定するための判断材料として用いられる。
    心サルコイドーシスサルコイドーシスにおける炎症部位の特定に用いられる。
    脳梗塞脳梗塞の原因となる脳血管の血流の評価に用いられる。

    アルツハイマー・認知症を調べるアミロイドPET検査とは

    アミロイドPET検査は、アルツハイマー病による認知症の要因とされる、脳内に蓄積した「アミロイドβ蛋白」を可視化できる検査です。アルツハイマー病による認知症の診断や治療薬の開発などを目的に実施されます。使用検査薬は、前述しているFDG-PET検査に用いる薬剤とは異なり、アミロイドβ蛋白と結合する検査薬(18F-flutemetamolなど)を投与します。(*12)検査の流れや注意事項は、FDG-PET検査とアミロイドPET検査に大きな違いはありません。

    ただし、2023年現在、保険診療の適用外の検査です。費用の相場も30万円程度と、非常に高額になります。そのため、無症状者への検査、健康診断(検診)目的での検査は推奨されていません。(*12)

    PET検査は危険?痛みは?気になる副作用や放射線量とは

    質問者

    質問者

    検査時の痛みや、副作用の危険性はどうなのでしょうか?

    先生

    先生

    検査薬を静脈に注射する際には、針を刺す痛みを感じることがありますが、そのあとの撮影は痛みを感じずに受けられます。注射する薬の量も約2ml以下と少量で、副作用についても気分不良などの軽度な症状が0.1〜1%未満とごくわずかです。(*13)

    質問者

    質問者

    そうなんですね。安心しました。でも、放射線をたくさんあびる印象があるのですが、そちらはどうなのでしょう?

    先生

    先生

    確かにPET検査では、放射線を出す薬剤を使用するため被ばくします。ですが、1回の検査で受ける被ばく線量は、1年間に自然から受ける量(日本平均約2.1mSv)の1.5倍程度であり、体に影響があらわれるほどではありません。(*14)

    こういう人は要注意?PET検査を受ける際に注意すべき人とは?

    以下の条件に当てはまる方は、PET検査を受けるにあたり、特別な注意や配慮が必要です。事前に、医師や撮影スタッフなどに相談してください。

    条件理由
    糖尿病の薬の服用糖尿病の治療薬は検査薬の反応に影響を与える。
    閉所恐怖症狭い筒状の装置の中に20分程度入る必要がある。
    妊娠中・授乳中妊婦へのFDG投与は原則禁止。授乳中は乳児への被ばく防止が必要。
    要介助者FDG投与後の安静時間に一人では対応困難な場合。

    それぞれの状況についての詳細と対応策を見ていきましょう。

    糖尿病の薬を飲んでいる人は不可

    PETおよびPET-CT検査では、細胞が糖をどれだけ取り込むかを観察する検査です。糖尿病の治療薬を服用中の方は、薬の影響で検査結果が正確ではなくなる可能性があります。

    とくに「メトホルミン」などのビグアナイド系の薬は、腸管に対するFDGの作用を増強させることがわかっています。消化管の病気が疑われる方は、検査前48時間以上の休薬が必要です。(*15)

    • *15メディカルビュー社 はじめましてのPET/CT

    閉所恐怖症

    PET/CTやPET/MRIの検査は、狭い筒状の装置内で約20分間撮影が行われます。閉所恐怖症の方は、検査への不安や恐怖感が強まることがあります。不必要な被ばくを避けるため、事前に装置内での体験を試してみることをおすすめします。被ばくの心配はありませんので、遠慮なくスタッフに相談してみましょう。

    妊娠・授乳中

    妊婦または妊娠が疑われる女性へのFDG投与は、原則として禁止されています。ただし、検査の有益性が被ばくによる不利益を上回ると判断された場合のみ検査が可能です。検査が必要な場合は、医師との十分な検討が必要です。(*11)

    また、授乳中の方が検査した場合は、乳児への被ばくを避けるためにも、12時間は母子の密接な接触は控え、24時間は授乳を中止してください。(*15)FDGは母乳へ排泄されることはありませんが、乳腺に集まることが知られています。

    女性がPET検査を受けるときは、排卵時期と生理中を避けるようにしましょう。月経時の子宮と排卵期の卵巣は、FDGが通常より多く取り込まれます。(*7)該当する場合は、子宮がんや卵巣がんの誤診を避けるためにも、検査前の問診時に必ず伝えましょう。

    要介助の場合は付き添いで検査を受ける必要あり

    PET検査は、FDG投与後に約60分間の個室での安静時間が必要です。
    以下に当てはまる方は、付き添いが必要になります。

    • 一人で安静が保てない
    • ナースコールが押せない
    • トイレに一人で行けない

    ただし、検査する方が投与した検査薬の影響で、付きそう方もわずかな量ですが被ばくします。妊娠中や妊娠の可能性がある方、未成年の方が付き添い人にならないよう考慮が必要です。

    結果は当日わかる?PET検査にかかる時間と当日の流れ

    FDG-PET検査は、細胞が正しくブドウ糖を取り込む様子をとらえるために、検査前5〜6時間は絶食になります。ただし、水などの糖分を含まない水分の摂取は可能です。(*10)また、疲労した筋肉は、回復のためにブドウ糖を多く取り込みます。検査前日から体に負荷のかかる運動はやめましょう。

    検査当日の流れは、以下のとおりです。

    1.受付・更衣
    2.問診
    3.FDG投与
    4.安静(1時間程度)
    5.撮影
    6.安静(30分~1時間)
    7.追加撮影(※)

    ※時間的変化を見るため、2度目の撮影を行う場合があります。


    当日は検査の実施のみとなり、検査結果の通知は1〜2週間後が目安です。結果の受け取り方は、以下の3つの方法が考えられます。

    • 検査後に医師から簡単な説明があり、詳しい検査結果は後日郵送される
    • 別日に医師から結果説明があり、内容は郵送か手渡しされる
    • 後日郵送された検査結果を受け取り、希望者は別日に医師の説明を受けに行く

    別日に説明を医師から受ける場合、追加の費用が発生することがあります。具体的な内容は、検査を受けた施設に問い合わせてみましょう。

    前日の運動・飲酒はNG?車の運転は?事前の制限事項をまとめて紹介

    PET検査の事前制限について、日本核医学会のガイドラインでは、検査前4〜5時間は絶食および、検査時の血糖値は120mg/ml以下が望ましいとされています。(*16)このため、前日からの飲酒は避けるようにしましょう。また、過度な運動は筋肉に糖を集めることに繋がるため、検査の6時間前からは安静を保つことが推奨されています。

    車の運転については、施設によって対応が異なるため、事前に問い合わせてみるとよいでしょう。ただし、上記の観点から、体に負担がかかるようであれば、運転は控えましょう。

    また、糖分が含まれていない水分は検査直前まで摂取可能です。喉が渇いた場合は、水を飲むようにしましょう。血糖値に作用しない薬の服用も許容されていますが、自己判断せずに医師や検査スタッフに相談することをおすすめします。

    化粧はOK?当日の服装とは

    PET検査において、身支度に特定の制限はありませんが、いくつか注意点があります。化粧に関しては、PET検査の撮影に直接的な影響はありません。

    しかし、検査薬を注射したあとの顔色の変化を確認しますので、ノーメイクもしくは控えめに(薄め)にしておいた方が良いでしょう。濃い化粧の場合は、急変時の様子が把握しにくくなります。

    また、検査の際は、専用の検査着に着替えるため、着脱しやすい服装がおすすめです。

    PET検査後に体がだるいなどの不調が出る場合

    PET検査後に気分不良や体がだるいなどの不調が出た場合は、検査薬の副作用が考えられます。PET検査およびPET-CT検査の放射線による被ばく量では、体に対して変化が出現することはありません。

    体調の変化を感じたら、検査スタッフに声をかけましょう。帰宅後に症状がでた場合は、施設に連絡をして指示をもらうようにしてください。

    PET検査の画像の結果の見方を解説

    質問者

    質問者

    PET検査の画像の見方を教えていただけますか?

    先生

    先生

    PET検査は、放射線を出す物質を多く取り込む細胞に、色をつけて可視化できる検査です。FDG-PET検査では、ブドウ糖に放射線を出す物質を結びつけた検査薬を使用するため、ブドウ糖を多く取り込む細胞に色がつきます。がん細胞は正常細胞に比べ、ブドウ糖を多く取り込む性質があるため、色が強くついた場所はがんの可能性があります。

    左図は正常なPET画像・右図は肺がんとリンパ節転移の画像

    しかし、色がついた場所が必ずしもがんであるとは限りません。正常細胞のなかでもブドウ糖の消費が活発な脳や、検査薬を排泄する尿路や膀胱には色が濃くなります。さらに、肺炎や膵炎など、炎症反応を起こしている細胞にも色が付きます。

    PET検査で再検査・精密検査になっても焦らず冷静に

    質問者

    質問者

    「異常あり」の結果が出た場合、とても不安を感じるのですが、どのように対応すれば良いのでしょうか?

    先生

    先生

    PET検査で「異常あり」や「陽性」という結果が出ても、必ずしもがんを意味するわけではありません。PET検査の特徴を理解することで、冷静に何をしたら良いのか考えることができます。

    FDG-PET検査は、ブドウ糖の取り込みが多い細胞を検出する検査です。がん細胞はブドウ糖を多く取り込みますが、脳、心臓、筋肉や炎症を起こしている細胞もブドウ糖を多く利用します。そのため、陽性反応がでた場合でも、がんであるとはかぎりません。焦らず再検査やほかの精密検査を受ける準備を進めましょう。

    再検査や精密検査は、CT、MRI、内視鏡検査、超音波検査などが挙げられますが、陽性反応が出た部位により、検査の種類が異なります。異常が出た部位や性質に合わせて、医師と相談しながら、適切な検査を受けるようにしましょう。

    まとめ、がん早期発見のためにできること

    それではここまでをまとめましょう。

    • PET検査はがんの発見率が高い
    • PETがん検診のガイドラインによる検診の推奨年齢は、50歳以上の中・高年者
    • 検診費用は高額で相場は10〜15万円
    • ブドウ糖が集まりやすい、脳、胃や腸などの消化管、肝臓、膀胱や腎盂・尿管の周囲は、がんがあってもわかりにくい
    • 副作用や被ばくの影響はほとんどなく、安全な検査である
    • 検査前日から激しい運動は制限し、検査4〜6時間前から絶食
    • 陽性反応がでたとしても、必ずしもがんとは限らない

    がん治療においては、早期発見が極めて重要です。PET検査は一度の検査で全身をチェックでき、がんを高確率で発見できます。しかし、検査の費用が高いため、定期的な検診として受診するには難しい側面もあります。

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    • 本記事に記載されている費用は当社(Craif)が独自で調べたものになります。実際の費用は各医療機関にお問い合わせください。

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