生活習慣とがん

「がんを経験したからこそ思う、社会に必要とされる検査とは」パネルディスカッション

  • 公開日: 6/12/2024
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  • 最終更新日: 6/12/2024
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「がんを経験したからこそ思う、社会に必要とされる検査とは」パネルディスカッション

本記事では株式会社シンフォニア代表取締役 亀山みゆき様をお招きし、パネルディスカッションを通じて「がんを経験したからこそ考える社会に必要とされる検査」についてお話します。

パネルディスカッションの概要

がんに対する意識と検診の実態

1. がん経験者の約半数は定期的に検診を受けていたが、4割程度は受診していなかった
2. 検診を受けない理由として、「面倒」「経済的負担」などがあげられた
3. がんになる前は、多くの人ががんを自分とは関係ない病気だと考えていた

早期発見の重要性と課題

1. がん経験者は、早期発見の重要性や定期検査の必要性を痛感している
2. 一方で、定期検診だけではがんを必ずしも発見できないという課題もある
3. 検査の選択肢を増やすことで、がんを早期発見できる可能性が上がる

新しいがん検査「マイシグナル」の可能性

1. 尿を使ってがんを検査できる「マイシグナル」
2. 一度に7種類の複数のがんを検査でき、がん全体の死亡率・死亡数の70%をカバー
3. ユーザーの満足度を上げるために、経済的に優しい検査を目指している

「マイシグナル・ライト」を4月15日より新リリース

1. 独自の判定アルゴリズムで代謝物を測定し、がんリスクを評価
2. 尿を使用した体への負担が少ない検査
3. 医療機関と同等の管理基準で高品質な検査を提供
4. 結果はがんリスクの評価に加え、がん予防のための啓蒙・指導も実施
5. 税込19,800円の手頃な価格で、がんをステージ1から検出可能

パネリスト紹介

株式会社シンフォニア代表取締役 亀山 みゆき氏

1993年株式会社シンフォニアを創業し、分娩環境の改善を目指して活動中。音のチカラで出産・分娩を支援する分娩支援システムBSSや女性医療をサポートする診療支援システムEvefomaを開発し、全国の産婦人科で導入されている。その業績が評価され、経済産業省「はばたく中小企業300社」「キッズデザイン賞」を受賞。ステージ4というカテゴリーの肺がんを経験。

Craif株式会社 代表取締役CEO・共同創業者 小野瀬 隆一

1991年生まれ。幼少期をインドネシアと米国で過ごし、早稲田大学国際教養学部在籍時にカナダのマギル大学に交換留学。卒業後は三菱商事に入社し、米国からシェールガスを日本に輸入するLNG船事業に従事。2016年にはサイドビジネスで民泊会社を創業。2018年に三菱商事を退社し、同年Craif株式会社を創業。がんとの戦争に終止符を打つことをミッションに、生体分子の網羅的解析でがん医療の改革を目指す。2021年Forbes Asiaより「アジアを代表する30歳未満」に選出。

Craif株式会社 最高技術責任者CTO 市川 裕樹 Ph.D. 

1986年生まれ。東京大学大学院 薬学系研究科にて博士号取得。ケミカルバイオロジーを専攻し研究に携わる一方、米国のNPOにて開発途上国への医療テクノロジー導入も支援。2013年7月にバイエル薬品に入社。MR、全社プロジェクトのPMO、マーケティングと経営企画のマネジャーに従事。2019年1月 同社を退職後、Craif株式会社に参画。

詳しくは、こちらの解説動画を御覧ください。

パネルディスカッション from Craif株式会社 on Vimeo.

ステージ4というカテゴリーの肺がんを経験

亀山氏:4年前左側の肺にがんが意外なかたちで見つかりました。これは後ほどお話ししようと思います。毎年毎年きちんと定期健診を受けており、何の注意事項もなくスムーズに来ていましたが、あることをきっかけにがんが見つかり、左の肺を半分切除しています。

そしてその後抗がん剤を拒否し、そのまま転移しないだろうという予測のもと過ごしていました。しかし去年右の肺に2か所転移が見つかり、この時点で多臓器に複数か所転移したということで、ステージ4というカテゴリーになります。

ということで、私は肺がんステージ4というカテゴリーのがん患者でした。

ただその後、先進の医療技術を用いた自分に合う治療がありまして、今私の体にはがんがない状態です。現在はがんサバイバーということで、いろんなところでお話させていただいております。

このクライフさんの検査キットのお話は、とある産科の先生からお話を聞きました。私のクライアントからです。このことをたくさんの人に知ってもらって、ひとりでも多くの人が早く救われていくようにと望みながら、パネルディスカッションの席に参加させていただきました。

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【公演内容】がん経験者を対象に、がんに対する意識と実態を調査

市川:本日パネルディスカッションをするにあたり、がん経験者を対象にアンケートを取りました。

  • 合計700人のがん経験者を対象とするアンケート調査
  • がんを経験する前後の意識および検診に関する実態について深堀り

がんを経験する前と後で、どういった意識変化があったかというトピックで調査しております。こういったデータを紹介しながらディスカッションをしていければと思いますので、よろしくお願いします。

がんが発覚する前にがん検診を受けていたか

市川:まずはじめに、「がんが発覚する前に、がん検診を受けていましたか」という質問で、定期的に受診していたという方が約半数です。一方で「受診したことがなかった」あるいは「分からない」といった方も約4割程度ぐらいいらっしゃいます。

ではなぜ受験しなかったのか、こういったところも質問しました。

「面倒だから」「いつでも医療機関を受診できる」「経済的な負担になる」など、いろいろな理由がありました。そのなかでも一番は「面倒だから」というような、あまり合理的ではない理由が上位に入っているのが特徴です。

実際亀山さんは、がん検診は受けていらっしゃったと話をされていますね。

亀山氏:私は会社を経営しておりますので。経営者は比較的検診を受けている人が多いと思います。毎年、真面目に検査を受けておりました。脳ドックやPET検査など、頭の先から足の先まで、フルコースで検診を毎年受けておりました。

市川:亀山さんは、面倒だからという理由で検査を受けない方ではなかったという事なんですね。私自身は面倒だからという理由で、あまり医療機関に行くのが好きではなかったりします。現在マイシグナルという製品を発売して、いろいろなユーザーと関わる小野瀨さんからすると、どう思われますか?

小野瀨:面倒だという気持ちと、検査を受ける時間がないという背景から、検査を受けてない人が多いなというのは実感としてあります。今、我々の検査は定期購入できるんですけど、記者の方とかにぜひ定期購入機能を付けてほしいと言われていました。なぜなら、忘れてしまうしやらないから。「必ず1年に1回届けてほしい」のような声もいただいています。

今、福利厚生で企業さまに導入していただいていますが、社員の健康意識が低いと危機感を持っている人事部が多いのが現状です。

がんが発覚するまでのがんに対する意識はどうだったか?

市川:ありがとうございます。もう少し、がん検診を受けなかった理由について深堀していきたいと思います。がんが発覚するまで「がんに対する意識がどうだったか」ということも質問しました。

もともと、がんに対する不安がなかったという方が約4割くらいです。こういった方は当然がんをあまり意識していないので、検査は受けていないのかもしれません。不安に思わなかった理由としては「自分とは程遠い病気だと思っていた」というような理由が上位になっています。健康に自信があったとか、まさか自分ががんになると思っていないという方が多いことが分かっています。

実際、亀山様はがんに対する意識というのがあったのでしょうか?

亀山氏:私は母親が4回もがんを経験した人だったので、がんに対する意識はありました。母は30代の頃子宮がんになり、50代の頃大腸がんになり、60代の頃は胃がんを経験しています。ただ、そのつど早期に発見できたことで、結局は寿命まで長生きしました。90歳まで元気で生きておりました。亡くなった理由もがんではありませんでした。転倒して亡くなったんですけど。

ということで、がんに関する知識は人よりは持っていたと思いますし、私もがん家系なのではないかという気持ちがありました。それによって真面目に検診を受けていたのだと思います。

市川:ありがとうございます。小野瀨さん、何かご意見ありますか?

小野瀨:お話うかがっていて、亀山さんの血はすごいですね。なかなかないぐらいの回復をしていらっしゃる。

やはり人間は矛盾を抱えている生き物だと思います。みなさんが口にするのは「たぶん大丈夫である」。一方で、周りの人ががんになると不安になる。検診を受けなきゃいけないというのを知っていて受けていないので、罪悪感が積み上がっているというのはすごく多い傾向です。

私たちは検査をよりよくしていくために、インタビューという形で、ユーザーさんから時間をもらっています。そこでもこういった方々が多いです。その中でたまにあるんですよね、「やらないと」と思う瞬間が。友人や芸能人がかんを経験したときに、自身の健康状態が気になって調べるものの、どうしていいかわからないことが。

それがマイシグナルだと、ウェブで申し込めば簡単に複数のがんを調べられます。これがご好評をいただいている背景ですね。

やはり常にがんのことを意識して生きるのは嫌ですよね。それは私も嫌です。その意識が低い中で、どこかで定期的に検査を受けるという、そういうふうな仕組み作りが大事なのかなと思っています。

市川:コメントありがとうございます。まさしく今小野瀨さんがおっしゃった通りで、2人に1人ががんになってしまうにもかかわらず、自分とはほど遠い病気だと思っていたというところが、人が抱える矛盾を象徴的に表していると思います。

日々暮らしている中で、がんのことを意識するタイミングは、必ずしも多いわけではありません。その上で実際検査を受けなくて、その理由が面倒だというのは、あるべき姿とのギャップがあるところなのかなと思います。

亀山氏:ちょっと補足すると、多分皆さんもご経験あると思うんですけど、定期検診はがん検査を受けるところではないですよね。人間ドックって、全身状態の悪いところを調べる検査なので、がんを特定して調べているわけではない。視力を検査したり、肺のレントゲンを取ったり、大腸カメラをしたり、胃カメラをしたりして、一応なんとなくまんべんなく調べる。血液検査の結果も見る。ちょっと肝臓の数値が悪いとか、糖尿病の気があるねとか、そういうことは分かるけれど、「あなたはがんがあります」と特定されている人はなかなか少ない、というのが私の所感です。

市川:ありがとうございます。その中で亀山さんも、家系としてがんが多いということで、意識されていたと思います。経営もされていたということで、世間一般から見たらかなり念入りに検査をされていたと思います。

みんながそういった形で検査を受けていくと、少しでも早期発見の確率が上がってくるとは思いますが、なかなか今はギャップがある状況なのかなと思います。

がんになる前に知っておくべきだったこと

市川:では、もう一歩踏み込んでいきます。がんになる前に、どういったことを知っておくべきだったか。振り返った時に知っておくべき内容について、がん経験者の方に聞いています。

上位には、以下のような回答があがっています。

  • 早期発見することで助かる可能性が高い
  • 定期的な検査が早期発見のために重要
  • 早期発見できると、治療の身体的な負担が小さい

がんになる前から、上記について知っておくべきだったということです。裏を返すと、がんになる前はなかなかこういったことを意識して、過ごしていたわけではないかと思います。

亀山さんは、お母様ががんになられた経験もあったので、早期発見の重要性というのは、すごく認識していらっしゃったと思います。この辺は周りの方だったりとか、十分な認識があるということですか?

亀山氏:もちろん、早期発見すれば早期治療が受けられます。日本には素晴らしい医療機関があり、素晴らしい社会保障がありますから、経済的に少ない負担で医療を受けられます。

私は母親ががんを経験していたので、気をつけて毎年検診を真面目に受けてきました。しかし私のがんが見つかったのは、定期検診ではないんですね。定期検診では、見つからなかったんです。毎年、フルコースで受けていたけど。だから、検診を受けていたら自分のがんが見つかるという保証はない。

市川:ありがとうございます。小野瀨さん、この点に関してどうですか。

小野瀨:そうですね。自分自身、祖母が大腸がんで亡くなった時、発見したときはステージ4というカテゴリーの末期で、知らせが入ってから、3週間くらいであっという間に亡くなってしまいました。自分の場合は早期発見が重要であるというのは、なんとなく知識としては知ってました。しかし前例がなかったためか、検査を受けていなかったみたいで、結構衝撃的でした。どんなに早いんだっていう。これが自分の祖母の経験でした。

市川:小野瀨さんは起業する前は、もともと理系のバックグラウンドがなかったということですが、実際イメージって何か変わりましたか。

小野瀨:自分が一番変わったのは、定期的に検査を受ける重要性についての考えです。2人に1人ががんになりますが、やはり「その瞬間にがんがあるとは限らない」というのは、すごく難しい話です。我々からしてみたら、一発で見つける、もしくは魔法の薬で一発で治ってくれるのがいいんですけれど。実際向き合っていかないといけないものというのは、この世界に入って、いろいろな勉強をしている中で、一番思ったところですね。

市川:ありがとうございます。自分はクライフでこの事業をやっていて「人はあまり合理的に動いていない」と感じています。なんとなく、早く見つけたほうがいいんだろうなと思いつつも、行動に移すというステップが難しいと思います。

また、亀山さんのおっしゃっていた通りで、1年に1回受けていたら必ず見つかるものではないということ。そこに対するモチベーションも、受診率が上がらない原因のひとつかと思います。

がんになってから後悔したこと

市川:こちらも振り返ったデータになりますが、がんになった後「最も印象に残っている後悔」「どういうふうに、どんなところに後悔したのか」といったデータも取っています。

一番多かったのが「定期的に検査を受けていなかった」という人ですね。そのほかに以下のような後悔もありました。

  • 定期的に受けていたら、もっと体の負担が少ないような治療ができた
  • 定期検診だけでは不十分でもっといろんな検査を受けていればよかった
  • 検査を受けていなかった
  • 体に異変があっても、病院に行かなかった
  • 生活にもっと気をつけるべきだった

そういった後悔は非常に多いので、先ほどまでのデータと一貫性のあるコメントなのかなと思います。

一方で、特に後悔していない方というのは、どういった方でしょうか。「定期的に検査して早期発見ができた」というようなコメントですね。そういったコメントがあるので、やはり印象に残っているところとしては「早期発見ができるかできないか」といったところが、大きな要因になっているのかなというふうに思います。

亀山さん、実際に印象に残っている後悔といいますか、何になってから気づいたと思うというのはありますか。

亀山氏:定期検診を受けていて、見つかりやすいなと思うのは、胃がんとか大腸がんです。カメラで検査するので、カメラに映りますから見つかりやすいと思います。ただ、膵臓とかはカメラで検査しませんから。

膵臓がんは本当に具合が悪くなって、見つかったときにはすでに手遅れということが多い。脳腫瘍とかも頭痛がしたり、吐き気がしたりということで、比較的分かる。子宮がんも出血をしたりすることで分かる。乳がんは触診することで分かる。

がんによっても、見つけやすさとか、見つけにくさというのがあると思います。

私はタバコを吸いません。喫煙したことは一度もありません。でも、肺がんになりました。

咳も出ませんでしたし、息苦しさもなく、何の自覚症状もありませんでした。しかも定期検診では、肺のレントゲンをちゃんと撮るわけですけども、ずっとパスしてきました。

そしてちょうどコロナの時期に、感染の可能性を考慮して胃カメラ、内腸カメラがストップしました。

そのときに、なんとなく自分の予感で「肺のレントゲンくらい撮っとくかな」と思い、いつも行かない近所の小さな内科に行ったんです。それまでは大きな病院で、きちんとお金をかけてフルコースで受けていたわけです。そこでは何もなかったけど、小さなクリニックに行ったら、そこの女医さんが「何か肺に影があるのよね」っておっしゃいました。「私ではわからないので、読影の専門家に見せてもいいですか?」とおっしゃられて、得意の専門家にフィルムが送られ、結果がんの可能性があると。しかもこれは10年くらい前から、少しずつ大きくなってきているに違いないと言われました。10年間真面目に検診を受けてきたけど、見つからなかったんです。

でも、もしその時にマイシグナルがあれば、見つけられていたと思います。

後悔という意味では、自覚症状がなく煙草を吸わない人でも肺がんになるんだということを、広く啓蒙しないといけないな、というふうに思います。

市川:タイミングがすごいですね。コロナのタイミングで、ちょうどそのくらい、普段行っている検診に行かなくなって、ご自身で行かれて。

亀山氏:ふと思ったんですよね、買い物袋を下げた状態で。基本的なことだけは受けようかなと思ったところで、見つけてくださった。見つかってからはあっという間に大きい病院に送り込まれ、がんだったことが分かり肺を切除しました。

何がきっかけになるか分かりませんが、肺がんは5年ぐらい前からあったに違いないわけです。それでも、見つからなかったわけです。早期発見は大事ですけど、普通にレントゲンを撮った読影の写真では、肺がんはなかなか見つかりにくい。見えにくい場所にがんがある場合は、見つかりにくいんです。

市川:ありがとうございます。読影に関しても、誰が見るかによってクオリティが違ったりしますよね。あと、ご自身で主体的に行動した場合は、もちろん見つかる可能性が上がっていきます。しかし、なかなか自身で行動に移せないというのが現状なのかなと思います。

小野瀨さん、なにかありますか。

小野瀨:亀山さんの話を伺っていて、クラウドファンディングのスタートアップのときに、女性の経営者さんだったんですけど、深夜に体調が悪くなって、今回はまずい気がするって言って。緊急搬送でがんが見つかったんですよ。やっぱり、経営者の先輩方はすごいアンテナというかセンサーを持っていると思います。

弊社としての嬉しい事例もあります。複利厚生で企業に検査を導入いただいているんですけど、ある会社のある社員さんがすごくリスクが高いという結果が出て。それでもその人はどうしようって迷っていて、人事部の方が絶対追加検査をしてくださいと言いました。結果的に早期の大腸がんが見つかって、1泊2日の入院ですぐ職場復帰できたんです。

マイシグナルは1年に1〜2回で、何のQOLも落ちずにできます。我々としては、絶対に後悔しないという自信があるので、続けて欲しいなとその時すごく思いました。このような事例は社内でもすごく嬉しい瞬間ですね。全社員がやりがいを感じる瞬間でもありました。

亀山氏:若い女性ががんでいなくなる原因で一番多いのは、乳がんと子宮がんですね。

20代で赤ちゃんを産んで、すぐお母さんが子宮がんで亡くなったりとかされます。私は、産婦人科の先生たちとのネットワークがたくさんあるんですけども。女性の方は経験があるかもしれませんけど、乳がんの検査であるマンモグラフィーは痛いんですよ。

痛いから検査に来たくなくて、どんどん遅れていっちゃう。

でも、尿で分かれば痛みもないし、早く分かれば本当に助かりますから。痛いとか高いとか、時間がないとか、さっき出てたアンケートの結果はまさにその通りだと思います。

でも、それをこのままにしておくと、若い20代・30代の女性の本当に子育て真っ最中のお母さんが亡くなっていったりするということもあります。ぜひ皆さんに啓蒙して、検査を受けていただきたいなと思います。

市川:若い方がなってしまうと、社会的にもすごくインパクトがありますし、周りの方にもすごく影響が大きいところだな、というふうに思います。できるだけ手軽に受けたいというところは、創業当初から我々のキーポイントです。

亀山氏:ちなみに、私は検診で血液検査を毎年受けていますけど、腫瘍マーカーはずっとマイナスでした。私の体にはがんがないという結果が毎年出ていました。腫瘍マーカーは数値が上がると、どこかにがんがあるということで結構踏み込まれるわけです。腫瘍マーカーは異常ないし、レントゲンも全然問題ない。しかし実際は、すでに3センチぐらいのがんがあった。こういう実体験があります。

市川:いろんながん検査は、読影であったりマーカーであったり。我々が提供しているマイシグナルもそうですが、それぞれみているものやメカニズムが違います。実際にがんと診断する際は、科学的要素に加えて「本人が煙草を吸っている」など、いろんな観点でみていく必要があります。

こういった検査の選択肢であったり、増えていくということは、社会的にもすごく大変な意味があることだったなというふうに思っています。

どんな検査だったら受けていたと思うか?

市川:最後に、がんになる前にどんな検査があったら受けていたと思うかという質問です。以下のような回答がありました。

  • 経済的に優しい
  • 精度が高い
  • 手間がかからない
  • 痛みや不快感などの苦痛がない
  • 時間がかからない

こういった検査があったら、先ほどのがんになってから思う「定期的に検査を受けてなかった後悔」が少しでもなかったのかなと。それがデータになっています。

検査に関して亀山さん「こういったものがあったらよかった」とかありますか?

亀山氏:小野瀨さんのように、血液検査が嫌な方もいらっしゃるわ。

CTのような機械に入るのも嫌だとか、それが高いとか、痛いとか、怖いとか、皆さんは受けたくない理由をつけるわけですね。でもあとになればなるほど、見つかった時にはがんは大きくなっている。

私は自分ががんになって、いろいろ勉強しました。ドクターになってもいいぐらい、本当に海外の文献からいろいろ調査して勉強しましたけど、がんってめちゃめちゃ強いんですよ。カモフラージュする力が強くて。免疫ががんを見つけて攻撃してくれて、免疫で治してくれたりする可能性が高いんですけど、がんは賢くて細胞が隠れてしまうというか。もう見えなく自分の存在を消してしまったりするような、賢さがあったりするということを知って。だったら、ますます免疫力を上げるしかないじゃないのって。いろんな検査を受けても見つからない。お金だとか、痛みだとかっていうところで見つからないならば、手軽に受けられて、痛みがない検査がいいです。黒って出たら怖いかもしれないけど、早く見つかれば肺も取らなくて良かったかもしれないし。早期発見すれば、がんはそこまで怖がらなくてもいいのかなと思います。

市川:ありがとうございます。まさしくマイシグナルが目指しているところだなというふうに思います。小野瀬さん、弊社ではマイシグナルスキャンという製品を出していますが、どういった点が選ばれていると思いますか?

小野瀬:やっぱり喜ばれるのは、まず検体が尿であること。また一度に何種類も検査できることは、すごく喜ばれますね。

市川:インタビューとかを通じて、印象に残ったエピソードだったりとかありますか。

小野瀬:たくさんあるんですけど、やっぱり嬉しかったのは、ユーザーさんに満足いただいているのはもちろん、他の方にもお勧めいただいている点です。本当に大切な人にご紹介していただけたというのは、すごく印象に残っています。

亀山氏:現在は7がん種っておっしゃっていますけれど、それ以外の新たな臓器にこの検査を広げていくということはありますか。

小野瀬:あります。それも今進んでいますので、また発表できると思います。

市川:そうですね。死亡率・死亡数でいうと、7がん種で全体の70%以上のがんは、カバーできているような状態です。今言っていただいた通りまだニーズは残っていますので、そういったところも取り組んでおります。

あと、とても重要なところとして、亀山さんが先ほどおっしゃってましたけれども、社会にこれを啓蒙していくというところも、合わせてやっていかなければなりません。

それがないと検査を出したところで、それが選ばれるという状況にはならないのかなと思います。そういった意味で、我々としてがんに対する啓蒙であったりとか、勉強会等もやらせていただいたり。そういった形で広げていきたいなというふうに思っています。

最後に、どのような検査があればいいかというところで、一番に上がっている「経済的に優しい検査」という意見。これは世間から求められていることだと思います。

今リリースしている「マイシグナル スキャン」が、人によっては値段的に少し高いという点は、我々としても解消したいと思っています。

そこで、今開発している新しい検査がありますので、この後ご紹介させていただきます。

マイシグナル・ライトの概要

本日の本題の一つである、マイシグナル・ライトという新製品を発表させていただきたいと思います。今まで販売しているマイシグナル・スキャンのパッケージとは、少しデザインを変えております。今回マイシグナル・ライトということで、より気軽にがんのリスクを早期発見できる検査を発売します。

代謝物を独自のアルゴリズムで判定するがん検査

どういった検査であるかについてですが、全身の様々ながんリスクを調べられる検査になっています。スキャン同様、食事制限がない尿検査です。マイシグナル・ライトでは検査で代謝物を見ており、ステージ1からがんのリスクがわかります。マイシグナル・スキャンより低価格でご利用いただけるものになっております。

マイシグナルシリーズだからこそできる検査ということで、我々は代謝物の測定器を非常にこだわって作り込んでいます。また冒頭のご説明で申し上げたと思うんですけど、我々は今までに膨大な尿検体のデータを集めています。そのデータによって独自の判定アルゴリズムを実現しており、今回の検査に生かしております。なのでマイシグナル・ライトで見ているものはマイクロRNAではなく代謝物ですが、我々の積み上げてきたテクノロジーを用いた検査になっております。

尿を使用した体への負担が少ない検査

検体は尿なので、当然簡単で体の負担もなく自宅でできます。痛くなく、食事制限もなく、運動制限もなく、短時間で終わります。また、我々はサポートセンターも充実しています。検査会社でサポートをきちんとしているところって、多分あんまりないと思うんですけれども、ユーザーさんを不安で終わらせないようにすることを重要視してます。品質に関してもう少しご説明しますと、とにかくマイシグナルシリーズは、安心・高品質を大事にしております。

独自の品質保証体制で高品質な検査を提供

我々は衛生検査所の登録をきちんと行っており、毎年の監査では指摘事項0をいつもいただいております。非常に厳格な品質管理体制を構築しています。これは医療機関に必要な許認可なんですけども、医療機関と同等の管理基準で行っています。標準化の動向やガイドラインをしっかりと注視して、常に最新で一番良い管理体制を構築していくことで、高い再現性、安定性がある検査になっております。

結果表は低・中・高の3段階でがんリスクを評価

続いて、マイシグナル・ライトの結果表をご紹介いたします。マイシグナル・スキャンと同様に低・中・高の3段階で結果をお返しいたします。頻度はできれば年に2回とか、四半期に1回検査していただくようなものになっています。前回からの比較ができるようになっていて、結果に応じて次の行動だったり、しっかりとコミュニケーションをとれるようなものになっています。

「後で後悔したくない」と先ほどのパネルディスカッションでもありました。何か体に不調があるときに、さすがにがんじゃないだろうと。亀山さんは特別だと思うんですけど、普通の人はなかなかそうならないと思うんですね。そこで病院に行くという、行動力とその圧倒的なセンサーはなかなか再現できないので。ただそういった方も、実際に検査の数値がおかしいということで、気づかせて受診を促す。それだけじゃなくて、我々はきちんとがんを予防できる生活習慣を作り込んでいます。冊子となって入っているのですが、こういった啓蒙・指導も特に人事部さんとか皆さんに大変ご好評いただいております。

お手頃な価格で「経済的に優しいがん検査」を実現

今回は価格もお手頃にということで、税込19,800円です。定期利用の場合は、一番安い価格で16,800円からご提供します。

今は先行予約という形をとっているんですけど、我々の予想をはるかに超えるペースで注文が入っています。これでやはり社会的な注目があり、皆さん気になっている検査なのかなと思っています。最後に市川からもありましたけど、啓蒙がものすごく重要です。予約状況から見ても、皆さんの関心はものすごく高いので、ぜひメディアの方に取り上げていただけたらと思います。

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※ 定期便ご利用時の価格になります