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膵臓がんが見つかったきっかけは?初期サインと早期発見のためにできること
- 公開日: 7/25/2025
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- 最終更新日: 3/26/2026

「膵臓がんは初期症状が少なく、見つかったときには進行していた」──そんな話を耳にして、不安を感じていませんか?
実際、膵臓がんが早期(限局)の段階で発見された場合の5年生存率は42.1%。一方、転移後はわずか1.8%まで低下します。つまり、いかに早く気づけるかが、その後の人生を大きく左右します。
本記事では、膵臓がんが実際に発覚した4つのきっかけパターンと、見逃してはいけない初期サインを解説。さらに、病院の精密検査に進む前に自宅でできるがんリスクチェックの方法である「マイシグナル・スキャン」についてもご紹介します。
「もしかして…」と思ったときの第一歩として、ぜひ最後までお読みください。
目次
膵臓がんが発覚するきっかけ4選を紹介
膵臓がんは、症状による受診以外に、健康診断や病院での検査をきっかけに偶然発見されるケースもあります。
実際に膵臓がんが発見された事例を参考にして、自身の健康管理に役立ててみてください。
症状で発覚したケース
膵臓がんは初期症状がほとんどないため、発覚時にはすでに進行しているケースも少なくありません。
進行にともない、以下の症状が現れることがあります。
- みぞおちや背中の痛み
- 食欲不振
- お腹の張り
- 体重減少
- 黄疸
しかし、膵臓がんの症状は他の病気でも見られるものが多く、見逃されやすいのが特徴です。
複数の症状がある場合や、原因不明の体調不良が続く場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
健康診断で発覚するケース
定期健康診断や人間ドックで行った検査が、膵臓がん発見のきっかけとなることもあります。
血液検査では、以下の項目で数値の異常が指摘された場合、膵臓になんらかの異常がある可能性があります。
| 腫瘍マーカー | ・CA19-9 ・Span-1 ・DUPAN-2 ・CEA ・CA50 |
| 膵酵素 | ・アミラーゼ ・リパーゼ |
また、腹部超音波検査などの画像検査で、膵臓に異常が見つかることもあります。腹部超音波検査では、膵臓の大きさや形状の異常、膵管拡張などの兆候が確認できます。
ただし、血液検査や超音波検査だけでは膵臓がんの診断は確定できません。
一部の健診施設では、「膵ドック」としてCTやMRI、MRCP検査を受けられるコースもあります。
他の検査中に偶発的に見つかるケース
膵臓がんは、他の病気の検査や治療の過程で偶然発見されることもあります。
たとえば、腹部超音波検査やCT、MRIなどを別の目的で受けた際に偶然膵臓に異常が見つかり、精密検査の結果がんと診断されるケースです。
無症状の段階で発見できた場合、比較的早期での治療が可能となる場合もあるでしょう。
リスク因子からチェックが進むケース
膵臓がんが発覚するきっかけのひとつに、リスク因子から精密検査に進むケースがあります。膵臓がんには、以下のようなリスク因子が存在します。
- 過度な飲酒
- 喫煙
- 肥満
- 家族歴
- 糖尿病
- 膵のう胞
- 慢性膵炎
- 膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)
とくに慢性膵炎、膵のう胞やIPMNがある方は、定期的に画像検査や腫瘍マーカーの測定を行うことで、膵臓がんの早期発見につながることがあります。また、糖尿病の発症や血糖のコントロール不良がきっかけで見つかるケースも少なくありません。
膵臓がんのリスク因子を持つ方は、自覚症状がない場合でも、自己判断せず医師と相談して適切なタイミングで検査を受けることが大切です。
▶ 関連記事リンク:「膵臓がんのリスク因子10項目を解説」
「まだ大丈夫」と思っているうちにできること
膵臓がんの5年生存率は、全体で約8.5%程度です。しかし、膵臓がんが局所的にとどまっており手術が可能な場合、生存率は大きく改善します。一方で、進行して転移が広がっている場合は、生存率が大きく低下します。早期に見つけるかどうかで、文字通り未来が変わります。
| 進行度 | 5年生存率 |
| 限局 | 42.1 |
| 領域 | 12.4 |
| 遠隔 | 1.8 |
しかし、膵臓がんの早期発見は従来の検査では難しいのが現実です。CA19-9(腫瘍マーカー)の早期がん検出感度はわずか37.5%にとどまります。
こうした課題に対し、近年注目を集めているのが尿中マイクロRNA検査です。Craif株式会社が約50の大学・がん研究機関と開発した「マイシグナル・スキャン」は、自宅で採取した尿を郵送するだけで、膵臓がんを含む10種類のがんリスクを同時にチェックできます。
膵臓がんに対しては92.9%という高い感度が報告されており、従来の腫瘍マーカーの約2.5倍の検出力です。
▶ 関連: マイシグナル・スキャンの精度について詳しくはこちら
膵臓がんの症状とは?見逃されやすいサインに注意
膵臓がんが進行することによって、以下の症状が現れることがあります。
- みぞおちや背中の痛み
- 食欲不振・体重減少・倦怠感
- 皮膚や白目の黄ばみ・かゆみ(黄疸)
膵臓がんのサインがどのように現れるか、具体的に解説していきます。
みぞおちや背中の痛み
膵臓がんの症状として、みぞおちや背中に痛みを感じることがあります。
膵臓の周りには多くの神経があるため、進行にともなって神経が圧迫されると痛みが急に強くなることもあります。
痛みが長期間続いたり、次第に痛みが強くなったりする場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
食欲不振・体重減少・倦怠感
膵臓がんでは、消化機能に関わる膵臓の働きが低下するため、食欲不振や体重減少を引き起こすことがあります。
膵臓ががんに侵されると、膵液が十分に分泌されなくなり、食事をしても栄養の吸収がうまくいかなくなるためです。
また、がんの進行にともない筋肉や脂肪が減少し、体重減少や食欲不振、強い倦怠感などが現れることもあります。
皮膚や白目の黄ばみ・かゆみ(黄疸)
膵臓がんの症状として、皮膚や白目が黄色くなったり、かゆくなったりする「黄疸」が現れることがあります。
膵臓の頭部にがんができることで胆管が圧迫され、胆汁の流れが妨げられることが原因です。胆汁に含まれるビリルビンという色素が血液中にたまり、皮膚や白目が黄色く見えるようになります。
黄疸が進行すると、尿の色が濃くなったり、便が白っぽくなったりすることもあります。
ただし、黄疸は肝硬変や胆管炎、胆管閉塞などの他の疾患でも現れるため、必ずしも膵臓がんが原因であるとは限りません。
血液検査や腹部超音波検査で異常が見つかったら
血液検査や腹部超音波検査だけで最終的な診断をすることは難しいため、追加の確認が必要となります。異常が見つかった場合、次のステップとしてどのような対応が必要かを理解しておきましょう。
血液検査だけで膵臓がんは診断できない
膵臓がんの疑いがある場合、血液検査の結果は重要な手がかりとなります。
とくに膵臓がんを含む消化器系のがんの腫瘍マーカーとして「CA19-9」が広く使用されています。しかし、CA19-9は慢性膵炎や胆石症、糖尿病などの他の疾患でも上昇することがあるため、これだけでがんと断定することはできません。
さらに、膵臓がんのステージⅠ/ⅡAにおけるCA19-9の検出感度※1 はわずか37.5%と報告されており、早期の膵臓がんを検出するには十分ではありません。
膵酵素であるアミラーゼやリパーゼも、膵炎などの他の病気で異常を示すことがあります。
そのため、血液検査の結果はあくまで診断の補助として使用し、画像診断や他の検査と組み合わせて総合的に評価します。
- ※1 一般的に臨床で用いられる値をしきい値とした場合の数値
- *SRL総合検査案内 CA19-9
血液検査だけでは不十分──新しい検査の選択肢
CA19-9の早期がん検出感度がわずか37.5%であることからもわかるように、血液検査だけで膵臓がんを早期に見つけるのは困難です。
近年では、体への負担が少ない尿検査による新しいがんリスク検査も登場しています。尿中のマイクロRNA(微小な遺伝子の断片)をAIで解析する方法で、ステージ1のような早い段階からがんリスクを検知できる可能性があります。
「まずは手軽にリスクを知りたい」「忙しくて精密検査の時間がとれない」という方は、こうした検査の活用も選択肢のひとつです。
▶ 関連記事:「膵臓がんの検査方法を徹底比較」
▶ 関連記事:「尿でがんリスクがわかる?最新の検査技術を解説」
腹部超音波検査で「膵管拡張」や「しこり」を指摘されたら
外来や健康診断でよく使われる「腹部超音波検査」は、体に負担が少ない安全な検査方法です。
腹部超音波検査で膵臓に「膵管拡張」や「しこり(腫瘤)」が見つかった場合、膵臓がんをはじめとする疾患の可能性があります。
膵管拡張とは、膵液が流れる主膵管が通常より太くなっている状態です。腫瘍や膵石によって膵液の流れが妨げられることで、上流側の膵管が膨らみます。
もし腹部超音波検査で膵臓に膵管拡張や腫瘤が見つかった場合、さらに詳しい検査が必要です。具体的には、造影CT・腹部MRI/MRCP・EUS(内視鏡的超音波検査)・ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)などが推奨されます。
膵臓がんと診断される前にできること
膵臓がんと診断される前にしておくべきことは、以下の3つです。
- 病院に行くべき症状と様子を見るべき症状をチェック
- 家族歴や基礎疾患がある場合のリスク管理
- “今の状態”を知るためにできる自宅チェックの活用
膵臓がんを早期発見するために、日々の行動を意識してみてください。
病院に行くべき症状と様子を見るべき症状をチェック
膵臓がんは早期に発見することが難しく、体調に明らかな異変が生じた段階では進行している場合が多いため、早めに医療機関を受診することが大切です。
とくに、以下の症状が続いたり、悪化したりすると、膵臓に異常がある可能性があります。
- 持続的な腹痛
- 体重減少
- 食欲不振
- 皮膚や白目の黄色化(黄疸)
症状が気になるなら医師に相談し、必要に応じてCTやMRIなどの精密検査を受けましょう。
家族歴や基礎疾患がある場合のリスク管理
膵臓がんのリスクは、家族歴や基礎疾患の有無によって高まることがあります。
とくに、家族に膵臓がんを患った方がいる場合、膵臓がんのリスクが増加することが知られています。
糖尿病や慢性膵炎などの基礎疾患がある方も、膵臓がんの発症リスクが高まるため、定期的に検査を受けるようにしましょう。
また、適度な飲酒や禁煙、バランスの取れた食生活など、生活習慣の見直しもリスク管理の一環です。
定期的なリスクの評価と管理を行うことで、膵臓がんを早期に発見でき、治療の選択肢を広げることができます。
「今の状態」を知るためにできるがんリスクチェック
膵臓がんを早期発見するためには、日々の健康状態を意識することが重要です。体重や食事量の変化、お腹の張りを定期的にチェックしましょう。
さらに、忙しくて定期健診に行けない方には、自宅でがんリスクを確認できる「マイシグナル・スキャン」という選択肢もあります。尿を採取して郵送するだけで、膵臓がんを含む10種類のがんリスクを同時に検査できます。
自宅でできる膵臓がんリスクチェック「マイシグナル・スキャン」
膵臓がんは早期発見が難しく、症状が出たときにはすでに進行しているケースが多いのが現実です。
だからこそ、症状がないうちから、定期的ながんのリスクチェックを自宅で手軽にできる新しい検査法が注目されています。
ここからは、膵臓がんをはじめとする複数のがんリスクを一度に調べられる「マイシグナル・スキャン」についてご紹介します。
マイシグナル・スキャンとは?
「マイシグナル・スキャン」は、自宅で簡単にできるがんリスク検査です。全国2,000以上の医療機関でも導入されており、約50の大学・がん研究機関との共同開発による確かな技術基盤を持っています。
膵臓がんを含む、胃・大腸・肺・乳房・卵巣・食道・腎臓・膀胱・前立腺の10種類のがん*を同時に検査できます。
自宅で尿を採取するだけなので、痛みや負担を感じることなく、忙しい方でも手軽に検査可能です。
検査結果によってどの診療科で精密検査を受けるべきかも提案するなど、早期発見に加え、その後の治療へのアプローチもしっかりサポートします。
- ※卵巣がん・乳がんは女性のみ、前立腺がんは男性のみ検査対象となります
どんな人におすすめ?
「マイシグナル・スキャン」は、以下の方におすすめです。
- がんのリスクに不安を感じている
- 家族にがんの既往歴がある
- 忙しくてがん検診を受ける時間がない
とくに膵臓がんは、初期段階で症状がほとんど現れません。そのため早期発見が非常に難しく、定期的なリスクチェックが重要です。
従来の検査方法では見逃されがちな膵臓がんも、尿のマイクロRNA検査では92.9%という高い感度で検出できたと報告されているため、早期発見の手助けとなります。
健診や病院での検査を受ける時間が取れない方でも、負担に感じることなく検査を受けていただけます。検査キットの詳しい内容や料金については、以下の記事もご参照ください。
▶ 関連記事リンク:「マイシグナルの詳細・購入方法はこちら」
実際にマイシグナル・スキャンを受けた方の声
「がんの家族歴があるので定期的にリスクチェックしたかった。自宅で尿を送るだけなので、病院に行く時間がない自分にはぴったりでした」(40代男性)
「検査結果で膵臓がんのリスクが指摘され、すぐに精密検査を受けました。早期に対応できたことに感謝しています」(50代女性)
※体験談は実際の利用者の声をもとに構成しています。
▶ もっと詳しい体験談はこちら:「マイシグナル・スキャンの口コミ・体験談まとめ」
▶ 料金が気になる方はこちら:「がんリスク検査の費用比較」
まとめ:膵臓がんの早期発見のために今日からできる3つのこと
膵臓がんは初期症状が少なく発見が難しいがんですが、「知ること」と「行動すること」で早期発見の確率は上がります。
① 自分のリスク因子を確認する
家族歴、糖尿病、慢性膵炎、喫煙──あてはまるリスク因子がある方は、症状がなくても定期的な検査を検討しましょう。
② 体の変化を見逃さない
みぞおちや背中の痛み、原因不明の体重減少、黄疸。「気のせいかも」で済ませず、続くようなら早めに受診を。
③ 手軽なリスクチェックを習慣にする
忙しくて検診に行けない方も、自宅でできる「マイシグナル・スキャン」なら、尿を郵送するだけで膵臓がんを含む10種のがんリスクがわかります。
膵臓がんは「早く見つけた人」と「遅れて見つかった人」で5年生存率に20倍以上の差があります。「今は大丈夫」と思っているうちにこそ、ぜひ行動につなげてみてください。
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この記事の監修者

名古屋大学 未来社会創造機構 客員准教授、博士(薬学)、薬剤師
東京大学大学院 薬学系研究科にてケミカルバイオロジーを専攻し博士号(薬学)を取得。研究活動に並行してGlobal Healthのプロジェクトにも従事。幼少期をオランダで過ごした海外経験と技術バックグラウンドを活かし、米国のNPOにてザンビア等の開発途上国への医療テクノロジー導入も支援。大学院修了後、2013年にバイエル薬品に入社。オンコロジーや眼科領域事業でMR、マーケティングの経験を積んだ後、経営企画や全社プロジェクトのPMO等、幅広い業務をリードした。 同社を退職後、2019年1月Craif株式会社に参画。
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