活用事例
マイシグナル®医療機関導入事例「イーヘルスクリニック新宿院」- 働き盛りの40〜50代にもがん検査を。マイシグナルをフックに患者との継続的な接点を創出
- 公開日: 1/27/2025
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- 最終更新日: 1/27/2025
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イーヘルスクリニック新宿院(東京都新宿区)は、「医療を通じ『働き盛りの人・家族』の健康を支え、社会をエンパワーメントする。」をミッションに、内科、アレルギー科、泌尿器科を中心とした診療を行うクリニックです。
肥満外来(医療ダイエット)、PrEP(HIV予防)、遅延型アレルギー検査、幹細胞上清・高濃度ビタミン点滴などの自費診療メニューも幅広く展開。予防医療の選択肢を拡充しつつオンライン診療も取り入れ、ビジネスパーソンが気軽に受診できる体制を整えています。2022年の開院と同時にマイシグナルを導入し、がんの早期発見にも注力してきました。
今回は、イーヘルスクリニック新宿院の天野方一氏に、導入の経緯や活用方法についてお話を伺いました。
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がんリスクを気にする40〜50代におすすめ
──マイシグナルを導入したきっかけを教えてください。
天野氏:数年前から、血液中のマイクロRNAからがんを検出する研究に興味を抱いていました。最初は血液検査で特定のがん種のみ検査できる製品が中心だったと思いますが、2022年以降に尿から複数のがん種を検査できる製品が普及し始め、当院においても早期発見につなげるため、検討しました。
複数社の検査キットを比較する中で、マイシグナルはエビデンスがしっかりしていて、がんの部位ごとに結果が出ることを評価し、導入を決めました。
──どのような患者さんにマイシグナルをおすすめしていますか。
天野氏:継続的に通院される方から「体調が悪くなった」という話があった時に、サプリメントや点滴、スタンダードな検査とともにマイシグナルを紹介することがあります。初診時ではなく、継続的な接点の中で患者さんの悩みを伺いつつ、必要に応じてマイシグナルを紹介しています。
また土地柄、患者さんは男性で40〜50代の方が多く、会社員のほか中小企業の経営者の方が受診することがあります。経営者の健康リスクは経営に直結しますが、従業員と異なり健康診断を受ける法定義務がないため、がん検診を受診しない方が多いのが課題です。そうした方が年齢を重ねて体調管理に興味を持ち始めた際、手軽に検査できるマイシグナルを選ぶことも多いです。
マイシグナルをフックに患者との継続的な接点を創出
──マイシグナルを導入して感じたメリットはありますか。
天野氏:経営の観点で言えば、日々通院する方にプラスアルファの価値を提供することで、信頼関係を構築でき、継続的な受診につながっていると感じています。
例えば、高血圧で受診した方にマイシグナルを案内して、患者さんが「天野先生は高血圧だけではなく全身のがんリスクも診てくれる」と満足していただければ、将来別の症状で再受診する可能性が上がると思います。長い目で見た継続率を上げ、 他のクリニックとの差別化にもつながるという点で、導入メリットがあると考えています。
マイシグナルの結果レポートは「シンプルでわかりやすい」との声も上がっており、患者さんの満足度を上げられていると感じています。特に、一目で全体のリスクが把握でき、がん種別、リスク評価など細かな項目もチェックできるのが良いと思っています。
──患者さんにマイシグナルを紹介する際、気を配っている部分があれば教えてください。
天野氏:尿からがんリスクを検出する検査について知らない方の場合、他社製品との違いやマイクロRNAを活用した検査について丁寧に説明しています。マイシグナル・スキャンの「オール・イン・ワン」は1度ですい臓がんを含む最大7種のがんリスクを検知でき、網羅的に検査可能なのでおすすめしています。
自費診療を組み合わせ、健康レベル「100点」を目指す
──今後、検査体制についてはどのような運用を目指していますか。
天野氏:現状高リスクと判定された患者さんはいませんが、必要に応じて次の精密検査につなぐケースは想定しています。加えて、NK細胞の活性を上げるサプリメントなど、自費診療を取り入れつつ免疫機能を上げていくアプローチも重視しています。
個人の「健康レベル」を100点満点で考えるとしたら、保険診療や人間ドックは60〜70点をカバーするものです。マイシグナルや自費診療は、80〜90点といった高いレベルで健康を維持するための選択肢としておすすめしています。がんという疾患は、健康寿命と切っても切り離せません。1回検査して安心するのではなく、定期的に検査いただけるようにしていきたいです。
──最後に、マイシグナルの活用について、今後の展望を教えてください。
天野氏:マイクロRNAを活用した検査は、もっと普及するポテンシャルを感じています。当院としてもエイジングケアや未病領域で患者さんにトータルの提案を行いたいと考えており、今後も検査パッケージを積極的に活用していくつもりです。検知可能ながん種が増えることも期待しています。
──貴重なお話をありがとうございました。
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この記事の監修者
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水沼 未雅
博士(薬学)、薬剤師
京都大学薬学部卒業。東京大学大学院 薬学系研究科にて博士号(薬学)取得。アストラゼネカ株式会社のメディカルアフェアーズ部門にて、新製品の上市準備、メディカル戦略策定、研究企画、学術コミュニケーション等を経験後、Craifにて事業開発に従事。