マイシグナル
導入から短期間で30件以上の申込!膵臓がんの早期発見にもつながり、さらに低コストで導入可能!
- 公開日: 9/26/2024
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- 最終更新日: 9/26/2024
2022年4月に千葉県成田市に開設されたHAL内科・糖尿病内科は、糖尿病を中心とした生活習慣病や甲状腺・内分泌疾患などの予防、治療に特化した完全予約制のクリニックです。「生活習慣をデザインしよう」をコンセプトに予防から高次医療機関への連携まで行う、きめ細やかなサポートが特徴です。
「糖尿病や肥満症はがんの発生リスクを上昇させることもあり、少しでも早期発見につなげよう」という想いから、2024年4月にマイシグナルを導入し、短期間で約30件の検査申し込みを受け付けています。
今回は、HAL内科・糖尿病内科でマイシグナルを導入した院長の今村榛樹氏に、導入の経緯や今後の目標についてお話を伺いました。
すい臓がんの早期発見のため導入
──マイシグナルを導入したきっかけを教えてください。
今村氏:糖尿病患者は健康な方と比べて、すい臓がんの発症リスクが高いとされています。当院では予防治療を重視しており、受診者の早期発見・治療につながる検査はないかと探していました。特にすい臓がんは進行してから見つかることが多いため、少しでも早期に検査して、問題があればすぐに精密検査をしていただくことが必要です。
画像検査の機材よりも低コストで導入できる検査を探しており、がんのリスクを検知する製品・サービスを複数比較しました。その中でマイシグナルは、学会発表や論文などのエビデンスにおいて信憑性が担保されていると感じたため、導入を決めました。特にAUC(Area Under the Curve)が高いのは魅力的でした。
──生活習慣病で受診する方に対し、がんに関する検査をどのように勧めるのでしょうか
今村氏:当院は完全予約制で運営しており、30〜60代で働き盛り、健康管理への意識が高い方々が多く来院します。いままでも受診者には主に人間ドックやがん検診を勧めていたのですが、別の選択肢としてマイシグナルも紹介するようになりました。
人間ドックやがん検診は受診するハードルが高いと思いますので、 いかに簡単に検査できるかというのはとても重要です。特に検査を一度も受けたことがない方や、HbA1cの値が急に高くなった方には「(がんの)リスクが高いので受けてみませんか」と強く推奨しています。
個別に検査内容を紹介、支払い回数は3回まで対応
──案内するにあたって何か懸念はありましたか?
今村氏:やはり費用ですね。気軽に受けられる価格ではないので、どうやって案内するかが ネックでした。ただパンフレットを置くだけではなく、丁寧な説明を心がけました。当院は1ヵ月当たり約600人来院するのですが、患者さん一人ひとりに「このような検査があります」と口頭で説明し、新しい選択肢を知っていただくことにしました。
──患者さんへの案内方法について、 詳しく教えてください。
今村氏:具体的には、手元にあるマイシグナルの資料を基にパワーポイントのスライドを5枚ほど作成し、診察室でスライドを見せながら「がんの発生率」「マイシグナルがどのような検査なのか」などについて、データを交えて1〜2分で紹介しています。その際にパンフレットもお渡しし、次回の通院の際に興味があればお声がけいただくことを伝えています。
また、費用面で抵抗を感じることが少なくなるよう、最大3回までの分割払いにも対応しています。
今後も早期発見のきっかけに
──マイシグナルを導入して、実際の反響はいかがでしたか。
今村氏:導入から5ヵ月で受検した人は約30人にのぼり、反響が大きいと感じました。懸念していた費用についても、分割払いの利用者は1〜2割程度で、一括払いで検査する方がほとんどです。一度に複数のがんを検査した方がお得であることを案内しているためか、7つのがん種別を検査できるキットが人気ですね。
導入してみると、「命に関わることだからぜひ検査したい」という声が想定以上に多いです。食事制限が無く採尿できる手軽さから、診察日にそのまま尿を提出して帰る方もいます。人間ドックを受けたことがある方にも違うタイプの検査としてニーズがあるようで、興味を持っていただいています。
──最後に、マイシグナルの活用について、今後の展望を教えてください。
今村氏:かかりつけ医として、話題提供の1つで紹介した検査でしたが、患者さんから予想外の反響があった点に手応えを感じています。
予防を主軸に患者様と向き合う立場としては、生活習慣病はすでに確立した治療があり、ある程度安定した医療が提供しやすいです。一方で、がんに関しては、やはり早期発見がとても重要になってきます。気軽に検査できる形態を維持しつつ、例えば肝臓や腎臓など、検査できるがん種が増えてくれば、より多くの人に紹介できると思います。当院としても、今後はホームページで検査の概要を紹介するなど、より患者様に知っていただく機会を増やしていく予定です。
──貴重なお話をありがとうございました。
この記事の監修者
水沼 未雅
博士(薬学)、薬剤師
京都大学薬学部卒業。東京大学大学院 薬学系研究科にて博士号(薬学)取得。アストラゼネカ株式会社のメディカルアフェアーズ部門にて、新製品の上市準備、メディカル戦略策定、研究企画、学術コミュニケーション等を経験後、Craifにて事業開発に従事。