活用事例
マイシグナル
ホワイト500上位を支える健康経営の深化。がん早期発見につなげるためにマイシグナルを導入【株式会社名古屋銀行】
- 公開日: 7/21/2026
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- 最終更新日: 7/21/2026

株式会社名古屋銀行
所在地:愛知県名古屋市
業種:銀行業
導入検査:マイシグナル・スキャン
株式会社名古屋銀行は、健康経営優良法人ホワイト500において上位3位に選出された健康経営の先進企業です。行員の健康を単なる福利厚生ではなく「組織風土づくりの根幹」と位置づけ、継続的に施策を進化させてきました。
今回は、常務執行役員 人材開発部 部長 兼 健康経営推進室長の鈴木克典氏、人材開発部 人事グループ 兼 健康経営推進室の貝瀬繭子氏、人材開発部 診療所 保健師の坂野亜矢子氏の3名に、マイシグナル導入の背景と現場での手ごたえについてお話を伺いました。
目次
インタビュー動画
健康経営を、組織風土づくりの根幹へ
──なぜ健康経営に力を入れているのでしょうか?
鈴木氏:健康経営とは、平たく言えば「企業が行員の健康に気を使うことで、結果として生産性が高まる」という考え方です。ただ、私たちが意識しているのは生産性を高めることだけではありません。
名古屋銀行はもともと組織がフラットで、上下を問わず比較的自由に意見が言える組織風土があります。健康経営を、その風土をより良く昇華させていくための”媒体”として捉えており、あくまでも手段であって目的ではないというのが大前提です。
銀行は全員が一度に集まることはほとんどなく、小さな支店というユニットに分かれて働きます。異動で集まった15〜20人のメンバーが、お互いを尊重してコミュニケーションよく働ける環境をつくること。行員全体の組織風土をポジティブにしていきたい、それが根底にある思いです。

ホワイト500取得・維持への考え
──ホワイト500取得の経緯と、社内での位置づけを教えてください。
鈴木氏:認定取得には2つの意味があります。1つは、対外的な信頼の証明です。地域金融機関がいくら『健康経営に取り組んでいます』と自ら発信しても、それだけでは説得力に限界があります。ホワイト500という第三者からのお墨付きがあることで、地域の皆さまへの信頼感につながります。もう1つは、行員自身のインナーモチベーションです。『自分たちの会社はいい会社だ』と実感することで、仕事への誇りや意欲が高まる。その両面があります。
──順位や偏差値なども意識されていますか?
鈴木氏:やるべきことをやっていれば、おのずと上がってくるものだと思っています。目標としては、定期的にトップ50位以内を維持することを一つの指標にしています。
──上位にいながら、さらに追加施策を検討した背景は何だったのでしょうか。
貝瀬氏:健康経営優良法人に認定される企業数が増える中で、従来の取り組みだけでは差別化が難しくなってきているのも事実です。健康経営は固定化するつもりはなく、良い施策があればどんどん取り入れていきたいと考えています。上位に認定されたことで他の企業様からお声がけいただく機会も増えてきたので、今後はさらに連携の幅も広げていけると思っています。
「がん対策」を強化した背景
──健康施策の中でも、がん対策を強化された背景はありますか?
鈴木氏:2年前に、すい臓がんのステージ4の行員を本部で受け入れ、最期まで支援したことも、私の中では大きな経験として残っています。まだ若く、やる気があり、家庭もある方でした。本人が最後まで働きたいという希望を持ち、研修資料の作成という形で仕事を続けてくれました。そういった方が今後できる限り出ないようにしたい。その遺志をしっかり引き継いでいきたいという思いがあります。
貝瀬氏:健康経営推進室でがんセミナーやヘルスリテラシー向上から取り組み始めたのですが、実際に健保と連携して状況を把握してみると、継続治療中の方や初期段階で治療を終えた方も含め、相当数の行員ががんに直面していることが分かりました。また、がんの診断を受けてどうすればよいかという不安の声が相談窓口にも寄せられていました。
── 行員の健康リスクをどのように捉えていますか?
坂野氏:行員ががんになれば、もちろんパフォーマンスも下がりますし、周りへの影響もあります。さらに、ご家族を含めて大変なことになります。行員のリスクは会社のリスクだけでなく、その家族のリスクでもあると私は捉えています。定期健康診断と同様に、がん検診も「あなたの健康を1年守るためのチェック」として、産休・育休中の方にも法律的な義務の有無を問わず、積極的に受けていただくよう常々お話しています。

数ある施策の中からマイシグナルを選んだ理由
── 今回、マイシグナルを導入された理由を教えてください。
貝瀬氏:従来のがん検診には年齢による受診制限や、人間ドックの受診は健保被保険者のみという制限がありました。がん検診を推進するために、マイシグナルはそういった制限を受けず、全員が受けやすい形で導入できることが大きなメリットでした。
また、定期健康診断のご案内をしていると「胃カメラが怖い」「バリウムはできれば飲みたくない」「人間ドックの費用負担が大きい」といった声を多く受けてきました。検診をしたいけれど身体的・経済的なハードルで一歩踏み出せない方が一定数いる、というのは事務担当として率直に感じていたことです。
── マイシグナルを特に評価されたポイントはどこでしょうか?
坂野氏:3点あります。まず、痛みを伴わないという点です。「胃カメラは鼻が痛い」「大腸の検査はお尻が痛い」と、受けたいけれど一歩踏み出せない方にとって、自宅で採尿するだけで完結する検査は大きなハードルの解消になります。
次に、すい臓がんや食道がんのような発見が難しいがん種への対応です。病棟での経験から、早期発見・早期治療の大切さは強く認識しています。すい臓がんは初期ではほぼ見つからず、年1度の健康診断でもタイミングが悪ければ見落とされることがある。マイシグナルなら本当に早期発見に繋げられると感じています。
3つ目は、ヘルスリテラシーの向上への効果です。CMや地下鉄の広告でご存知の方も多く、社内で発信した際の反響は大きかったです。ご夫婦で申し込みたいという方もおり、家族や職場でがんについて話し合うきっかけになりました。

マイシグナル導入後の行員の変化
── 導入後、行員の皆様の反応はいかがでしたか?
坂野氏:導入を発表した時の問い合わせの多さには驚きました。「がん治療を終えているが受けられますか?」「家族にも受けさせたいのですが」といった問い合わせが非常に多く、関心の高さを実感しました。
結果については、自らお電話くださったり、結果の用紙を持って相談に来てくださる方もいらっしゃいました。中・高リスクだった方もいましたが、その後の 医療機関受診までスムーズにつなげることができています。検査して、結果を出して、その後のフォローまでの流れが全部整っていたことが、本当に良かったと思っています。
貝瀬氏:一定の年齢以上という制限を設けての導入だったにもかかわらず、その年代からの問い合わせが非常に多かったです。がん検診とセットにすることでより安心感を高められる、という声もいただきました。
今後の健康経営の展望
── 今後の健康経営について、どのように発展させていきたいとお考えですか?
貝瀬氏:「健康経営は1つのツールであって目標ではない」というのが私たちの軸です。いかに楽しく自分の健康を意識してもらえる機会を増やすか。その積み重ねが、行員の「名古屋銀行で良かった」という実感につながっていくと思っています。
鈴木氏:施策がコロコロ変わってもいいと思っています。名古屋銀行の組織風土をより良くするものとして、引き続き強力に推進していきたいと思っています。
貴重なお話をありがとうございました。
- ※マイシグナルシリーズは医療機器ではありません。解析した情報を統計的に計算することによりリスクを判定するものであり、医療行為としてがんに罹患しているかどうかの「診断」に代わるものではなく、リスクが低いと判定された場合でもがんが無いまたは将来がんにかからないとは限りません。
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この記事の監修者

博士(薬学)、薬剤師
京都大学薬学部卒業。東京大学大学院 薬学系研究科にて博士号(薬学)取得。アストラゼネカ株式会社のメディカルアフェアーズ部門にて、新製品の上市準備、メディカル戦略策定、研究企画、学術コミュニケーション等を経験後、Craifにて事業開発に従事。
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